あなどれない紹介採用
   (平成21年3月29日)
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みなさんは、会社の求人に対し、
友達や知人を紹介したことはありますか?
または、紹介したいと思いますか?

「NO」と答えた人。 どうしてですか?

「うちの会社は給料は安いし、3Kだし、法律違反も多いし、
 とてもじゃないけど、大事な友達を紹介できないよ」

「うちの会社のカラーと友達とは、合わないかもしれない」

 ・・など、でしょうか?


知人の話ですが、
知人は、販売会社で営業事務をしていました。
お客様は職人ばかりで、精神的にハードな仕事でした。

新しい従業員が入っても、そのハードさに耐えかね、
すぐに辞めてしまう日々が続きました。

そんな時、知人は、とある会合で、
「うちの会社、人を募集してるんだけど、採用しても、すぐに辞められちゃうんだ・・・」
と何気に愚痴をこぼしたところ、
「働きたい!」と、その話に食いついてくる友達が。。。

「・・・でも、うちの職場は精神的にハードだよ。なんてったって、お客さんは職人さんだし。
 怒鳴られることもしゅっちゅうだよ」と、知人は正直に話します。

それでもその友達は引き下がらず、結局採用され、今ではベテラン。

その成功要因は、
応募前に、その会社のデメリットを聴くことができ、納得した上での就業だったこと、
その職場が家から近かったこと、みたいです。

このような紹介採用は、募集費用がかからず、
ミスマッチも最初の段階である程度防ぐことができるので、
成功すれば、コストパフォーマンスは高くなります。


私は、俗に言う「コネ入社」は、あまり信用していないのですが、
従業員、特に、信頼できる従業員からの紹介は、ベターだと思っています。

中小企業で採用を失敗すると、その影響は非常に大きくなります。
しかし、失敗したからといって、簡単に解雇は出来ません。
ですから、信頼できる従業員からの紹介はありがたい。

上記の成功例のように、
既に、会社のデメリットをも含む会社の内情も相手に伝わっているでしょうし、
応募者の人格も、従業員が把握した上で「大丈夫」と踏んで紹介してくれているわけですから。

また、信頼できる従業員の友達は、やはり、信頼できる人である場合が多い。
類は友を呼ぶ、なので。
ですから、サボる人、不平不満ばかりを言う従業員からの紹介は、要注意です。

そして会社側も、必要な時にいい人材を紹介してもらえるよう、
従業員が紹介したくなるような「魅力のある会社」を目指しましょう。


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