3年目で辞めたくなる怪 (平成21年2月8日)
入社3年目で退職する従業員が続発。
なんでだろう?? と悩む経営者は結構います。
こんな友人がいました。
彼女はパートです。 真面目で頑張り屋。
他の従業員やお客様からの信頼も厚く、仕事は順風満帆。 (のように見えました)
しかし、仕事に慣れた3年目を迎え、
彼女の中で、ある変化が起こり始めました。
(彼女の胸のうち)
仕事に自信がついた。これからは、正社員としてバリバリ働きたい!
この会社はどうだ?
所長も「そのうち正社員に・・・」と言ってくれているし・・。
でも、この会社の女性正社員は、我々パートと同じ仕事をしている。
正社員になってもやることは同じか・・。
同じ仕事をしていても、正社員には賞与はあるが、我々パートにはすずめの涙。
それに、経費の関係上、正社員が1人辞めなければ、
自分は正社員になることさえ出来ない。
人の人生に左右されるのはいやだ・・。
もっと違う仕事がしたい!
男性社員のように、いろんな教育を受けたい!
<優秀な人材であればあるほど、このジレンマに陥ります。>
でも、この会社では、女性はあくまで補助的な仕事のみ。
このままこの会社にいても、先が見えない。
・・・ということで、結局、彼女は転職し、
転職先では、真面目で努力家のところを買われ、
今は正社員としてバリバリ働いています。
彼女は、この会社が嫌だったわけではありません。
人間関係も、とても良好でした。
ただ、この会社で、
・パートとして働き続けることに そして、
・この会社での、自分の将来がイメージできないことに、
不安を覚え、やる気を失ってしまったのです。
このまま定年まで、同じ仕事、同じ時給で、働き続けなければならないのかと。
このようにして、大体の会社は貴重な人材を失ってしまいます。
日々の忙しさにかまけ、
従業員に、会社での将来をイメージさせることや、
従業員のやりがいや向上心への配慮を怠ってしまうと、
知らぬ間に従業員のやる気をそぎ、結果、
貴重な人材を失うことになってしまいます。
そういう気持ちになりやすいのが、仕事に慣れてきた頃の3年目なのでしょう。
3年目に辞めていく従業員が多いと感じる経営者は、
今一度、会社の人事制度やご自身の振る舞いを、見直してみるといいかもしれません。
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