女性をガンガン活用しましょう   リクルート調査


少子化のなか、『 減少する労働力を確保するためにはどうすればいいのか??』
という題材を第7号で取り上げました。

今回は、その中でも注目を浴びている「女性の活用」について
リクルート社のアンケート結果をもとに、考えてみたいと思います。

●能力開発、評価、配置等での男女差は?

   総合職の女性  男女差はない
 非総合職の女性  男女差はある

 特に非総合職の女性は、
 『経営者は本気で、男女が同じように活躍できる職場を作ろうとしていない』
 と感じているようです。


●「仕事と家庭の両立支援」については?

 産休制度にはそこそこ満足している。しかし、

 育児支援制度については、
  ・経営者の姿勢に不満はある、 が
  ・同僚の支援には大体は満足、のようです。

 働き方に関しては、
 ・育児等で短時間勤務をすると、評価が下がる、不利になる、と感じている
 ・上司は、長時間労働を解消するための手立てを打っていない
 ・職場全体に、労働時間や勤務日数に配慮しようという雰囲気がない、

 ・・など、その会社自体の姿勢に、女性活用をする気が見られない、と
 女性は敏感に感じ取っていることがわかります。
 口先だけのごまかしは、女性従業員には通用しないということを肝に銘じる必要があります。


このような現状でも、女性を活用して行くことができなければ、将来の見通しは暗いものとなります。


では、女性従業員は、いまどのように考え、どのようなことを
会社に対して求めているのか、もう少し見ていきます。


●どのような会社で働きたいか?

 1位 互いに助け合い、コミュニケーションを大切にする会社 

 2位 一所懸命に素直に仕事に取り組む会社

 3位 自分の裁量で仕事が出来る会社

 4位 発想やアイデアを生み出すことを重視する、理想を追求する会社

 5位 専門性を磨く会社

 6位 厳しくても、お互いが高めあえる会社


特に、
 ・上司に褒められたり頼りにされた
 ・責任ある仕事を任された
 ・新しいアイデアを形にできた
 という経験を持つ女性ほど、志が高くなるようです。

その反面、そういう女性ほど
 ・自分の適性が生かせない仕事をさせられた
 ・評価に差別を感じた
 ・理不尽な理由で叱られた
 という場合にストレス・反感を感じるようです


一般的に女性は、真面目、優しい、細かいところに気がつく、と言われます。
その特性が生かせる接客業に女性が多いというのも、うなずけます。

また、男性の組織では通用する「黒でも白」「白でも黒」といえる技術、政治力は、
女性にはなかなか通用しません。

私も「黒」を「白」と言わなければならない組織に嫌気がさし、
後先かまわず飛び出したクチですので。

そういう女性ならではの特性を、時間をかけて上手に活用し、
男性組織ではどうにもならなかった旧態依然の企業体質を、
女性のパワーで改善することは、結果的に会社に「幸」をもたらすのではないかと、
女性びいきではありますが、感じています。

いずれにしろ、人材を活用できるか出来ないかは
社長をはじめとする管理職の力量にかかっています。

今回のアンケート結果が少しでも今後の女性活用の参考に
なることを願っております。

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