■ 「長寿企業」に今こそ学ぶ
最近、新聞紙上を賑わせているグッドウイル、船場吉兆をはじめとする
企業の不祥事は、後を絶ちません。
どこの会社も「たたけば多少の埃は出る」と思います。
ただし、それが取引先やお客様を騙し、
またその目的が自己の利益を追求するためであり、
結果として、社会に多大な影響を及ぼしてしまった場合、
刑事罰はもちろん、消費者や取引先にも見放され、
廃業や倒産等に追い込まれてしまうのでしょう。
当然といえば当然ですが、当の企業で働いていた労働者はどうなるのでしょう。
その労働者の後ろには、家族がいるのです。
経営者というのは、目先の、自分の利益だけを考えては
いけないと思います。
取引先、お客様、労働者、社会的な影響等も考えながら
まっとうに営業をしていく義務があると私は思っています。
そこで、帝国データバンクから発表された調査結果をご紹介します。
『長寿企業』になるには!
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/k080502.html
調査対象は、明治維新前から創業している企業です。
●老舗が最も重視する漢字は『信』。
●次いで『誠』。
●目指す社風は『和』。
結局、取引先、お客様、労働者から信頼され、信用される会社が、
どのような不況になっても、どのような嵐が来ようとも、
周りに支持され、勝ち残っていけるのですね。
このような長寿企業の強みは「伝統」、
弱みは、伝統ゆえの「保守性」ということになります。
それでも半数以上の老舗が、時代の変化に乗り、主力事業やサービス変更
などの転換を成功させて今に至っています。
その一方、経営者が儲ける事ばかりに目を奪われた結果の
一連の不祥事連発。
今こそ、
◇長寿企業の営業方針を『温故知新』し、
◇一連の不祥事を『他山の石』とし、
◇自分の足元を見直す、
ことが、社会から支持される強い企業になる源ではないかと思います。
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