【ガソリンの重要性(オクタン価)】
・JIS規格では,ハイオクガソリンのオクタン価は96.0以上,レギュラーガソリンのオクタン価は89.0以上と
規定されています.NR500はサーキットで手に入るレースガス(オクタン価100〜110),NSR250・500は
オクタン価120以上の航空ガス(ブルーガス)を使っていました.
・チューニングエンジンは,圧縮比を上げ過ぎたり,点火時期が早過ぎたり,燃焼室形状が悪かったり(組
み合わせるピストントップとの相性:特にスキッシュ部),M/J=混合比(A/F:エーバイエフ)が薄過
ぎたり, 高負荷・高回転を持続したり, 水温や吸気温度が高過ぎたりすると,次項に述べるデトネーショ
ンが発生しやすくなります.
・対処方法は,その原因を取り除くのが一番です.それでもノッキングが発生しているようでしたら,最終
的にガソリンのオクタン価を上げてみるのも,ひとつの手といえます(私の組んだENGはほとんどハイオ
ク仕様です)
・またオクタン価を10上げたら,点火時期は3°進めるのがセオリーですので,それをした後最初からキャ
ブセッティングをし直す(プラグチョップをしてプラグの焼け具合をきちんと判断して)ことが重要です
・ガソリンの購入は,必ずブランドのスタンドで入れましょう.ノーブランドでは混ぜ物がしてあったり,
オクタン価の低いものが売られていることもあるそうなので・・