【デトネーションとプレイグニション】
・デトネーションとは,火炎の伝播速度が音速を超える爆轟現象を指します.衝撃波によって,異常燃焼が
発生する状態の事です.
デトネーションが発生すると通常の爆燃より高温高圧になり一般のエンジンでは長時間耐えられません.
温度や圧力による直接ダメージもありますし,衝撃波が燃焼室の断熱層(気体による保温層)を壊すこと
によるピストンやシリン ダーの溶解もあります.
・プレイグニッション(早期着火)とはスパークプラグによる点火以前に燃焼を開始してしまう現象です.
低質やオクタン価の低いガソリン,燃焼室内のオイル燃焼生成物(堆積したカーボンなど)が高温にな
り,プラグで点火する以前に混合気に引火することにより 発生します. 正常な点火時期以前に燃焼を開始
してしまうため,ノッキングの発生原因となります. 熱価の合っていないプラグの異常加熱により発生す
る事もあります.これらの現象は適切な燃料や整備により回避する事ができます.
(以上,https://mlabo.com/knocking_ja.html より引用:私の説明より解りやすいのでww)
※NSR250や500でデトネーションが頻発し困った時がありました.点火時期を遅らせたり,ラジエターを
大きくしたり,2次圧縮比を下げたりとかは当然できませんので,M/Jを上げて(混合気を濃くして)
対応するしかありませんでした.現在ではマツダがデトネーションを利用したエンジンを開発しました
が,40年前にこれを思いついていたならなあ,と後悔していますww
( SKYACTIV-X:https://www.mazda.com/ja/csr/special/2017_01/ )