【 バルブタイミングの測定】
1:トップの状態でカムスプロケットを,◯マークが真上になるよう取り付けます
2:タペットクリアランスを規定値(5/100)に調整します(これ重要).
3:ダイヤルゲージを写真のように取り付けます.
・バルブリテーナーの上面に測定子をのせますが,リテーナーには平面が狭い
ものもありますので,なるべく平面に近いところで,バルブステムに平行に
なるようセットします(目盛りがリフト値以上回ったところで固定する)
・ロッカーアームが動いた時に,測定子に干渉しないよう位置を決めます.
・圧縮トップを確認して,ダイヤルゲージの「0」を合わせます.
4:トップの状態で全円分度器をACGアウターに貼り付け,先を尖らせた針金の先
を分度器の「0」に合わせます.
5:ACGアウターを左回転しながらバルブタイミングを計測します.
・最初はIN側から始めます(私はIN/EX,同時に両方やりますが,慣れないう
ちはINから始めた方がやりやすいかと)
・IN側のダイヤルゲージを見ながら,ダイヤルが1回転(1mmリフト)した
時の角度を記録します(IN_OPEN BTDC(上死点前))
・続けて左回転しながら最大リフト量を確認し記録します.
・ 〃 残り1mmリフト地点を記録します
(IN_CLOSE ABDC(下死点後))
・次に,EX側を同要領で計測します
最初がEX_OPEN BBDC(下死点前),次にEX_CLOSE ATDC(上死点後)
※必ず左回転のみで計測します.行き過ぎてしまっても戻ることはせず,あと
2回転して測りなおします(カムチェーンの遊び分,測定値が狂うため)
6:最後にロブセンター(*1)を計算します.IN側がEX側と同等か,若干小さけ
ればバルブタイミングは問題ありません(少しの逆転でも問題なし).
*1:https://yoshimura-jp.com/special/4st-mini/pdf/valve-timing.pdf を参照