エンジン改造編−6
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ピストンリング合口隙間を測定する】

1:トップとセカンドリングの合口隙間を測定します.


2:リングを入れたら,下から入れたピストンで,シリンダー上面から5mmのと

  ころまで,水平になるよう押し上げます.

  一般的にはリング合口隙間の測定は下部で行いますが,レーシングマシンや

   高性能タイプの車・バイク等のシリンダーは寸胴ではありません.燃焼室に

   近づく上部は高温に晒されますので熱膨張が大きくなるため,テーパー状に

   小さく作られているのです.(安物KITは寸胴ですww)

   どうしてリングが届かない下部でやれと言うのか理解に苦しみます.シリン

   ダーが摩耗していたら(元々寸胴のシリンダーなら)上部で調整すると下部

   で隙間が小さくなりリングに負担がかかるから.というのは理屈ですが,私

   はワークスのやりかたでしています.新品なら問題ないでしょ?


3:合口方向はどこでもいいです.メーカーごとに言うことが違っていますのでw

  私はIN側を真下(0°)としてトップリングを左下60°,セカンドを右下60°

  で組み,オイルリングはUPを左上60°,LWRを右上60°にしています.


4:合口にシクネスゲージを差し込んで測ります.

  φ50なら0.25mmくらいが基準となりますので,少ない時はそれぐらいに

   なるように砥石で削るか判断します(少しくらいならすぐ摩耗するのでその

   まま使うときも・ゲフンゲフン) 0.5mm以上なら吹き抜けやオイル上がりが

   心配なので交換した方がいいでしょう.


5:オイルリングは測っていません(薄すぎて測定が困難のため)

リングを入れたら,下からピストンで押し上

げてシリンダー上面に対して平行にします.

写真では見難いですが,全てのリングはシリ

ンダー上面より5mmで測定しています.