【 コンロッドの確認】
1:コンロッド大端サイドクリアランスを確認します(使用限度<0.8mm)
・場所によってクリアランスが変化しますが,私は写真の箇所で測定します.
2:コンロッド小端の確認
・小端の摩耗や焼けがないか目視で確認します.
・内径も測るべきなのですが,使えるシリンダーゲージを持っていないので
測っていません.新品のピストンピンを入れガタの状態を確認しています.
3:コンロッドの焼け,変形,大端ニードルBRGの確認
・コンロッド大端周辺の焼けや摩耗を目視で確認後,大端ニードルベアリング
部の縦方向のガタを確認します(使用限度<0.05mm)→ 次項に詳細
4:全体図のようにクランクとダイヤルゲージをセットします.
・Vブロックにコンロッドを上側にクランクを乗せ,マグネットで固定する
・コンロッドを立てて,マグネットスタンドで倒れないよう支える
・別のマグネットスタンドにダイヤルゲージを取り付け,拡大図のように小端
の中央部分に測定子をセットする
・コンロッドの上部を指で左右に振り,振り幅を記録する
(使用限度<0.78mm)
・12Vエンジンのクランクでは,振り幅/15.7がコンロッド大端の縦方向
のガタとなる
5:4項の計算式はヤマハでも採用されているようですが,穴もあります.大端部
のサイドクリアランスが狭すぎると,当然振り幅も制限されますので,これを
絶対と頼るのは危険です.多角的に観測して判断しましょう.
計算方法は,
ksyellowmonky さんのブログを参考にさせていただきました.ただし計算式では
ニードルベアリングの幅ではなく,コンロッド大端の幅で計算されていましたので
ここは修正させていただきました.よって94mmのコンロッドと12mmのニー
ドル(一般的な12Vエンジン)では「2y=15.7x」となると思いますので,
使用限度は小端中心部振れ幅で0.78mmと判断します(縦方向が0.05の場合)
( http://blog.livedoor.jp/ksyellowmonky/archives/52107489.html )