エンジン改造編−3
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コンロッドの確認】

1:コンロッド大端サイドクリアランスを確認します(使用限度<0.8mm)

  ・場所によってクリアランスが変化しますが,私は写真の箇所で測定します.


2:コンロッド小端の確認

  ・小端の摩耗や焼けがないか目視で確認します.

  ・内径も測るべきなのですが,使えるシリンダーゲージを持っていないので

   測っていません.新品のピストンピンを入れガタの状態を確認しています.


3:コンロッドの焼け,変形,大端ニードルBRGの確認

  ・コンロッド大端周辺の焼けや摩耗を目視で確認後,大端ニードルベアリング

   部の縦方向のガタを確認します(使用限度<0.05mm)→ 次項に詳細


4:全体図のようにクランクとダイヤルゲージをセットします.

  ・Vブロックにコンロッドを上側にクランクを乗せ,マグネットで固定する

  ・コンロッドを立てて,マグネットスタンドで倒れないよう支える

  ・別のマグネットスタンドにダイヤルゲージを取り付け,拡大図のように小端

   の中央部分に測定子をセットする

  ・コンロッドの上部を指で左右に振り,振り幅を記録する

                 (使用限度<0.78mm)

  ・12Vエンジンのクランクでは,振り幅/15.7がコンロッド大端の縦方向

   のガタとなる


5:4項の計算式はヤマハでも採用されているようですが,穴もあります.大端部

  のサイドクリアランスが狭すぎると,当然振り幅も制限されますので,これを

  絶対と頼るのは危険です.多角的に観測して判断しましょう.


計算方法は,

ksyellowmonky さんのブログを参考にさせていただきました.ただし計算式では

ニードルベアリングの幅ではなく,コンロッド大端の幅で計算されていましたので

ここは修正させていただきました.よって94mmのコンロッドと12mmのニー

ドル(一般的な12Vエンジン)では「2y=15.7x」となると思いますので,

使用限度は小端中心部振れ幅で0.78mmと判断します(縦方向が0.05の場合)

( http://blog.livedoor.jp/ksyellowmonky/archives/52107489.html  )

コンロッド大端のサイド

クリアランスをシクネス

ゲージで測定する

(使用限度<0.8mm)

コンロッド大端のニードルベアリングのクリアラ

ンスを測定(全体図)

コンロッド大端のニードルベアリングのクリアランスを測定(拡大図)

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