NSR500 開 発 裏 話
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【幻のNV0Bオリジナルフレーム】

・あれは何時だったか,ようやく2年目のNSR500用4気筒エンジンが完成し,とりあえずポテンシャルを

 見てみたいとアルミ角チューブのダブルクレードルフレーム(*1)に搭載し形になったところでプロ

 ジェクトチーム全員が集まった中,当時のM腰常務に見せたところいきなり怒鳴られました.

 「なんだこれは!! 誰がこんなもの作れと言った!! すぐにやり直せ!!」

 常務が出て行った後,意気消沈するみんなの前で私は「図面はてめえも確認してるやろ!!できてから

 文句抜かすな!!」と言って,思いっきりフレームを拳骨でぶん殴りました(3日ほど腫れが引きませ

 んでしたww).で,全員が奮起して出来たのがアルミツインチューブフレームのマシンでした.

 結果オーライで,非常に高いポテンシャルを持ったこのマシンは,’85WGPにてフレディスペンサー

 をワールドチャンピオンの座につけることが出来たのでした.(250クラスとダブルチャンピオン)


 *1:1年目はこの写真にあるNV0Aで,タンクが下にあるため操縦安定性について色々と問題が発生

    した.そのため2年目はとにかくオーソドックスにいこうと設計されたのがこのフレームだった

NV0A  ポールリカーにて.手前のふざけたおじさんはジョージ・ブクマノビッチ(元スズキワークスのメカ)