補助シリーズ ニュージャージーの野鳥

2002.6.8-14 Canadian Rockey〜Vancouver

まず初めに,今年の北海道でアメリカイソシギが観察されました. それに伴いまして,NJの野鳥で掲載しているアメリカイソシギを1種として増やします. これで,日本産の野鳥489種掲載になります. それでは,NJの野鳥シリーズ番外編へどうぞ!(番外の番外やんけ〜!)

  いきなりですが,カナディアンロッキーに行ってきました. NJニューアーク空港からトロント経由で空路カルガリーへ. そこからレンタカーを借りて,カナディアンロッキーを走り回る計画です. 時期的には,初夏になりますか?まだ本格的な夏ではないので, ホテル の相場は本番の約1/3でとってもお得.

  交通事情ですが,アメリカと違って距離はkm表示. 何か日本が懐かしく感じました. レンタカーは,希望の日本車が無かったので, クライスラーを選びました. もう一つGMのスポーツカーがあったのですが, クライスラーの方が燃料タンクが大きかったのでした. 事前調査によると,「ガソリンスタンドが少ないので, 給油に気をつけろ」とのことでした.


  カルガリー市街を抜けると,澄んだ空気にロッキーの山々が見えました. 一面草原(牧場?)の中,カナダを横断する国道一号をバンフを目指して走りますが, ほとんど信号がありません. このとき初めてクルーズコントロールの有り難さが分かりました. ただし,速度違反の取締りが厳しいので速度の設定は制限速度にちょっとプラスくらいにしました.

  旅の経験から,宿を変えると手続きや引越しが大変です. そこで,中間地点のレイクルイーズに5泊して, バンフからジャスパーまでを周る事にしました. 鳥の方は,予想に反してイマイチでした. というのは,全体的に標高が高すぎです. ぽつぽつと鳥はいるのですが,種類が少ないです.
  唯一良かったのはバンフでした. ボウ川沿いやバーミリオンレイクス(3つつながっている)などでは, いろいろ見られましたので写真に撮れた物だけ紹介します. 今回は観光と動物をメインにしていたので,望遠レンズは無しです.

No.093 ハイイロホシガラス(Nucifraga columbiana
英名:Clark's Nutcracker
  レイク・ルイーズ(湖)湖畔の有名なホテル,シャトー・レイクルイーズの庭に10羽前後いました. 比較的人に慣れているようで,デジカメ(2倍ズーム)でもこれだけ大きく撮れました. 他に,ホテルの最上階の軒下にサンショクツバメが営巣していました. バンフのサルファー山の山頂(ケーブルカーで登れる)にもいました. ほとんど日本のホシガラスと同じようなところにいます. サルファー山の山頂には,他にカナダカケス(Gray Jay)もいました.
  ハイイロホシガラスは,アメリカからカナダのロッキー山系に分布しており,NJにはいません. (CHINO)

No.094 ワタリガラス(Corvus corax
英名:Common Raven
  日本にもいるワタリガラスです. 日本では北海道でも北部で少ない冬鳥ですが,ここでは普通の留鳥です. ボウ・レイク,サンワプタ滝などの駐車場に居付いていて, 観光客から餌をもらっていました. やっぱりデカイですね. 周りの人たちは湖や滝を見ていましたが, 私はカラスの方が嬉しかったです. 以前,羅臼まで行って見られなかったという苦い思い出がありますが, こんなんでいいんでしょうか?(笑) やはり,普通種ですとカラスはカラスということなんでしょうね. (CHINO)

ワタリガラスは日本の野鳥なのですが,この後「カラスの仲間」で掲載予定のため,
今回は数を増やさない事にします.

No.095 アメリカヒレアシシギ(Phalaropus tricolor
英名:Wilson's Phalarope
  バンフの町はボウ川の岸辺にありますが, その上流側に3つつながった大きな湖,バーミリオンレイクスがあります. 他の湖と違って水深が浅く周囲は湿地状になっています. 大陸の夏鳥は湖の北岸というセオリーにのっとって行ってみましたところ, それはいました. ちょっと遠かったんですけど,デジカメに双眼鏡をくっ付けてなんとか撮りました. ボケボケですけど,アメリカヒレアシシギの特徴的な首の模様が写っています.
  アメリカからカナダの東部の比較的標高の高いところで普通の夏鳥です. NJでは少数が旅鳥(迷鳥?)で通過するようです. (CHINO)

  バンフの標高は,1,383m. この時期,バンフ周辺は初夏の感じですが, レイクルイーズになると春, アイスフィールドパークゥエイを登り, ボウ峠あたりは2,000mを超えてきまして, 雪も降ったり冬のようでした. 写真はボウ・レイクですが, 完全に氷結しています. こういう場所には,駐車場にワタリガラスなどしかおらず, バードウォッチングには向きません.

  こういうところでは,鳥は少し忘れて風景を見て周るのも楽しいものです. 他に,コロンビア大氷原なども行けますので, 冬の上着と手袋,氷河用にサングラスを持って行ったほうが良いです.

  もう一ページカナディアンロッキーの鳥たちの写真をご覧下さい!
  日本では幻のミカヅキシマアジが登場します!!(CHINO)