2002.5.7-19 Marcer County Park

「着メロ」

  日本と同じようにこちらでも携帯電話は普及しているようですが, 日本とは根本的に異なる点があります. アメリカは国土が広大なので日本のような密度でアンテナを立てるわけにはいかないため, 強い電波を使う必要があります (さらに地上波でテレビが見られないほど電波事情が悪い. このためケーブルテレビが普及している). なのでバッテリーのもちが悪いです.

  携帯電話の野外アンテナですが,時々樹木にカモフラージュしたアンテナを見かけます. 森の中に,茶色の電柱に緑の松葉風の葉が付いて建っているのです. 一見森に溶け込んだようにも見えて工夫しているなぁと感心する反面, 周りが紅葉している時には目立って可笑くもあります.

  携帯電話の話に戻りますが,こちらの人は面倒くさがりが多いのか, ほとんどの人が初期設定のままの呼び出し音を使っています. という私も同じ音を使っているので,人の多いところ(ショッピングモールなど)で携帯が鳴ると, ついつい反応してしまいます(笑)

  日本のバードウォッチャーで,「与作」を使ってる人いますでしょ? 珍鳥出現で大勢集まった場所で何度も聞きました. ハッキリ言って,私は好きです(笑)
  そしてアメリカでびっくりした着メロ. それは「蛍の光」
2度別の場所で聞きました. その時は,何故アメリカで別れの歌が着メロ?と思いましたが, 後で調べてみるとスコットランド民謡だったんですね.納得. 日本の童謡はすごいと思いました. アメリカにいると昔歌ったいろいろなメロディーに出会います.

No.072 ミドリツバメ(Tachycineta bicolor)英名:Tree Swallow
  カナダからアメリカ北部で繁殖し,NJでは夏鳥になります. 頭部から背中が光沢のある青緑色できれいなツバメです. 湖面の岸寄りを飛び回っています.
  本当はツバメ類は飛んでいるところを撮るとカッコイイのですが, なかなか思うように撮れません. (CHINO)

No.073 ボルチモアムクドリモドキ(Icterus galbula
英名:Baltimore Oriole
  和名ですとボルチモアムクドリモドキという変な名前ですが, アメリカ中〜東部で普通の夏鳥で,メジャーな鳥です. 写真はちょっと木陰に入ってしまって色がイマイチですが, 黄色と黒の鮮やかさはピカイチ. 湖岸の道路沿いの林縁にいます. 写真は,木の枝先で青虫を捕ったところです. (CHINO)

No.074 オリーブチャツグミ(Catharus ustulatus
英名:Swainson's Thrush
  湖岸道路から森に入って中のほうにいました. ほとんどカナダで繁殖し,アメリカでは旅鳥です. チャツグミの仲間は4種類いますが,互いによく似ていて区物するのが難しいです. オリーブチャツグミの特徴は,白っぽいアイリング(目の輪郭)と 胸の斑点のばらつき具合など. (CHINO)

No.075 キイロアメリカムシクイ(Dendroica petechia
英名:Yellow Warbler
  こんな鳥がいるんですね. このキイロアメリカムシクイも林縁の低木に営巣しており, つがいと思われる2羽が餌をとってせっせと運んでいました. 大きさ的には小さくて(5インチ),注意していないと(バードウォッチャー以外の人なら) 見逃してしまうと思います. まっ黄色の小鳥でおなかに茶色の斑点が入っています. アメリカ中〜北部で普通の夏鳥です. (CHINO)

  いかがでしたでしょうか?

  NJの自然環境は規模が大きいため平坦で,夏鳥の生息密度は決して高くありません. ところが今年分かったことですが, NJの夏鳥でも多くが生息(繁殖)する場所はあるのです. ポイントは平地の大きな森の湖や池です! 鳥の生活には,飲むだけでなく水浴びなどでも水辺は必要で, 特に北国では日当たりがいい場所は虫などの餌が多いと考えられます. 今回紹介したMarcer County Park以外でもきれいな夏鳥を見つけられました.

  次回はいよいよ春のCape Mayを紹介する予定!
もう秋になりますが,頑張って更新します!(CHINO)