ニュージャージーの野鳥

2002.4.6 Sandy Hook

  いろいろ情報を整理してみると北米のシギは3月頃から4月がピークらしいです. そろそろ春のシギ・チドリが来たかという時期になり, Sandy Hookへ行ってみました.

    日本の春は三寒四温と言い暖かい日と寒い日が繰り返しやってきますが, NJの春はもう少しその周期が長いものの,四寒五温という感じで同じように暖かくなっていきます. 今年は日本では例年に無く桜の開花が早かったそうですが,こちらもそうでした.

  予想に反して,こちらにも桜は結構あるんですよ. それも色々な種類が.日本から移植されたソメイヨシノから垂れ桜など...4〜5種類は見ました.

  話が横道にそれましたが,この日は数日前から急に冷え始め, 晴れていたのに雪が降ってくる始末. 薄着なので寒さをこらえつつ一通り回ってきました.

No.056 アメリカミヤコドリ(Haematopus palliatus
英名:American Oystercatcher
  先端の砂浜に,秋のCape Mayで見たミヤコドリがいました. 2羽のうち1羽は,打ち上げられたカブトガニをつついていました. 浜では真っ赤なくちばしが目立ちます. それにしても日本のミヤコドリと同じ姿ですよね. (CHINO)

No.067 ミユビシギ(Calidris alba) 英名:Sanderling
  結局この日は,シギはこのミユビシギだけしか見られませんでした. 砂浜の波打ち際に30羽くらいいました. アメリカの海岸部で普通の冬鳥,内陸部では旅鳥みたいです. (CHINO)

No.068 シロカツオドリ(Morus bassanus
英名:Northern Gannet
  双眼鏡のみでよく見えなかったため, 始めハクガンが飛んでいるのかと思いました. 岸から数百メートル沖合いを,ぱらぱらと1羽だったり4〜5羽の群で北へ飛んでいました. 帰りがけの駐車場で再び数が多くなってきたので一応撮ってみました.
  ハクガンならもっと大きな群ですし,もっと連なって飛びますね. 羽が胴体の真ん中に着いており,その姿はカツオドリ風. 翼の半分から先が黒いパターンはこのシロカツオドリです. アメリカ東海岸〜メキシコ湾岸の洋上で冬鳥, 夏はカナダの大西洋岸へ渡るようです. (CHINO)

No.069 ノドグロルリアメリカムシクイ
Dendroica caerulescens
英名:Black-throated Blue Warbler
  秋に撮って出しそびれていた写真です. 一番奥の駐車場から先端の浜へ行く途中には 小さい森やブッシュがあり,そこに渡り途中の小鳥もいます. この鳥もかなり浜に近いところのブッシュにいました. 木陰で暗かったのでブレました. 上半身のみなのでコルリのような感じですが,アメリカムシクイ科の鳥です. アメリカ東北部の山地で普通の夏鳥. (CHINO)

  この日は雪が降ってくるほど寒いし,渡りのシギチドリは来てないしで, 不完全燃焼で帰ってきました. 不慣れな土地でいいポイントにたどり着くのは容易ではありません.

  ということで,この後方針転換を図り近所の公園(Hamilton Veterans Parkとは別) へ出掛けてみたところ,いろいろいるではありませんか! 次回は,そこでの写真を紹介します.(CHINO)