ニュージャージーの野鳥

2001.9.23 Sandy Hook

  去年(2001年)の9月の中盤の話です.ニュージャージーの大西洋岸最北部に大きな砂洲があります. ラリタン湾にマンハッタンの方向へ約12km突き出した Sandy Hookです. 日本で言う国立公園(Gateway National Recreation Area)に指定され,自然の状態が良く保たれています.
    地図で見れば,大体バードウォッチングには良さそうな場所だとわかります. なぜなら,その地形から北海道の野付崎を想像させるからです.

    砂州の入り口から舗装道路が最奥まで整備され, トイレもいくつかありました.東側の大西洋岸はきれいな白い砂浜で主に海水浴場になっています. 西側のラリタン湾側は大小いくつかの入り江があり, 釣り人が入っていました.
  中央部は背の低い林が結構あり,ちょっとのぞくと渡り途中の小鳥がうろうろしていました. まだ見たことの無い鳥でした (小鳥のちらっと見はお手上げ).
「ついに渡りの中継ポイント発見か?!」

はやる気持ちを押さえつつ,砂洲の先端まで行って見ることにしました.

No.030 ダイゼン(Pluvialis squatarola) 英名:Grey Plover
  駐車場も完備,最北の駐車場から東の海岸を歩いて先端(北)へ向かいました. すると,砂浜から少し奥まったところに浅い池(写真上,大きさは50mくらい)が見付かりました. いました.種類も結構います! まずは主に幼鳥(7月〜11月)のダイゼン15羽くらいの群. ここでも散歩の犬に驚いて飛び回っていました. 3月から9月までの繁殖期はペット禁止になります. (CHINO)

No.045 アメリカウズラシギ(Calidris melanotos
英名:Pectoral Sandpiper
  目ざとい人はダイゼンの後ろに写っているのでお分かりですね. アメリカでは初めて見ました. 背中の模様から幼鳥(7月〜11月)です.2羽いました. アメリカ中部〜東部で普通の旅鳥です. (CHINO)

No.032 ミズカキチドリ(Charadrius semipalmatus
英名:Semipalmated Plover
  ミズカキチドリも10羽以上いました. 成鳥冬羽(9月〜翌3月)です. この個体も,くちばし付け根の上側に白い部分が食い込んでいますね. 少し日がかげってしまい,良い写真撮れませんでした. (CHINO)

No.046 ヒメウズラシギシギ(Calidris bairdii)英名:Baird's Sandpiper
  トウネンサイズのシギはこれ一羽のみでした. 結構近くまで寄ってきていましたが,動きが速いうえ, 曇ってきてシャッター速度も遅くなってきたためブレなかったのはこれ一枚. 正面から見ると,特徴的な横につぶれた円形の体がよく分かりますね(負け惜しみ). アメリカ中央部で普通の旅鳥ですが,東西両海岸部では比較的珍しいようです. (CHINO)

  ここの池には他にもシギ・チドリがいました.
じっくり腰を据えて, というよりか座り込んで撮影を続行しました.(CHINO)