仮想メモリの設定を変更する方法


文書番号: winxp001

対象OS: WindowsXp, Windows2000

◆概要

このページは、Microsoft Windowsで仮想メモリの設定を変更する方法を紹介するページです。


Windows を含め、現代の多くのOSで取り入れられているのが仮想メモリだ。仮想メモリとは、メモリよりビット単価の安い記録デバイス(一般にはHD)に実メモリの内容を退避する領域を確保し、実メモリが足りなくなったら一時的に実メモリの内容を退避し、必要になったら実メモリに読み込み(多くの場合、実メモリの一部と入れ替える)という仕掛けだ。便利な機能だが、問題は、仮想メモリへのアクセスは実メモリへのアクセスとは比較にならないほど遅いこと。仮想メモリの設定はWindows全体のパフォーマンスを左右する場合もある。
 Windows XPでは、とくに設定を行わなくても、仮想メモリは自動的に可能な範囲で連続したHDD上の領域を確保し、フラグメントの影響も受けにくい。しかし自動設定には限界がある。
仮想メモリの設定のコツは3点。フラグメントを起こさせないこと。できるだけ高速アクセスが可能な場所に確保すること、仮想メモリのあるHDDに対する物理的な同時アクセスの発生を防ぐことだ。
たとえば、OSインストール直後に仮想メモリ領域を余裕を持って手動設定で確保しておけば、仮想メモリへのアクセスは高速でフラグメントも発生しにくくなる。仮想メモリ領域は、実メモリと同程度か2倍くらいのサイズが一般的だ。また複数のHDDを接続している場合には、頻繁にアクセスが発生するOSやアプリケーションのインストールされているHDDとは物理的に異なるHDDに確保するか、最も高速なHDDに確保する方法も効果的だ。

  1. コントロールパネルの[システム]をダブルクリック。
  2. 詳細設定タブのパフォーマンスにある[設定設定]ボタンを押す
  3. パフォーマンスオプションダイアログボックスの詳細設定タブで、仮想メモリの[変更]ボタンを押して、適切な数値を入力する。
仮想メモリの設定ダイアログボックス

OSがインストールされたCドライブを避け、物理的に別のHDDであるIドライブにカスタムサイズでページングファイルを確保。ここでは、実メモリが512MBなので約2倍の1GBを初期サイズとした。

大量のメモリを搭載している場合

2GB以上のメモリを搭載している場合、「ページング ファイルなし」を選択すると、HDDへのアクセスが減りWindowsが快適になります。




▼ページトップへ