デュアルブートシステムにおけるWindows 2000の削除方法


文書番号: win2k010

対象OS: Windows2000

◆概要

このページは、Microsoft Windows2000とWindows98/98のデュアルブートシステムにおけるWindows 2000の削除方法を紹介するページです


システムからWindows 2000環境(とブート時の選択メニュー)を完全に消去するには、以下のような手順に従います。なおここでは、Windows 9xとWindows 2000は、同じC:のFAT(FAT16もしくはFAT32のいずれでもよい)ファイルシステム上に導入されているものとします。

1.Windows 9xの起動ディスクを使って、MS-DOSモードで起動する


ブートメニュー環境を消去するためには、マシンをMS-DOSモードで起動して作業するのが一番簡単です。そこで、まず最初に、Windows 9xの「起動ディスク」を用意します。これはWindows 9xシステムに付属しているはずですが、手元になければ、[コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]を実行し、[起動ディスク]タブを選んでから、[起動ディスクの作成]をクリックします。 そして、このフロッピーディスクを使ってマシンをMS-DOSモードで起動します。

2.マスターブートレコードを修復する


ハードディスクの一番先頭のセクタには、システムが起動するためのマスターブートレコード(MBR)というプログラムが書き込まれています。Windows 2000をインストールすると、このMBR(と、次項のシステム ブートコード)がデュアルブート用に変更されてしまうので、これを元に戻す必要があります。このためには、以下のように、FDISKコマンドを使用する(大文字/小文字はどちらでも可)。

A:\>fdisk /mbr
FDISK.EXEコマンドは、フロッピーディスク上に用意されているはずですが、もし見つからないようならば、次項のSYSコマンドのように、C:\Windows\Command\fdisk.exeを直接実行してもよいです。

3.パーティション上のシステム ブートコードを修復する


1つのハードディスクは、物理的に最大4つまでのパーティション(区画)に分けることができますが、それぞれのパーティションの先頭にはシステム ブートコードが書き込まれています。マスターブート レコードは、アクティブなパーティションの先頭からこのシステム ブートコードを読み出して、それを実行しているのです。デュアルブート メニューを削除するには、このシステム ブートコードもオリジナルのWindows 9xのものに修復する必要があります。このためにはSYSコマンドを使います。

A:\>sys a: c:
もし実行パス上にこのコマンドが含まれていなければ(「ファイルまたはコマンドが違います」というエラーが出るようならば)、C:\Windows\CommandディレクトリにあるSYSコマンドを使う。
A:\>c:
C:\>cd \windows\command
C:\WINDOWS\COMMAND>sys a: c:
これにより、A:(フロッピーディスク)上にあるシステム ブートコードが、C:(ハードディスク)に書き込まれます。

4.不要なWindows 2000のファイルを消去する


以上の操作で、すでにハードディスク上からはデュアル ブートメニューは取り除かれています。システムを再起動すると、今度はデュアルブート メニューが表示されずに、すぐにWindows 9xが起動するはずです。 システムが起動したら、次はエクスプローラなどで、Windows 2000が含まれていたフォルダ(標準状態でインストールを行っていれば、C:\WINNTにインストールされているはず)をすべて削除します。そしてC:ドライブのルートにある、以下のようなWindows 2000関係のファイルも削除します(システム環境によっては、存在しないファイルもあります)。ファイルによっては、隠しファイル属性が付いていますので、エクスプローラなどで削除する場合は、すべてのファイルを表示するようにしてから([ツール]−[フォルダオプション]の[表示]で、[すべてのファイルとフォルダを表示する]を選択する)、作業をする必要があります。

◆削除するファイル名


ARCSETUP.EXE
ARCLDR.EXE
BOOT.---
BOOT.INI
BOOTFONT.BIN
BOOTSECT.DOS
NTLDR
NTBOOTDD.SYS
NTDETECT.COM
PAGEFILE.SYS


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