BIOS - Advanced Chipset Features
文書番号: 4sgn009
BIOS Version:1.07 AX4SG-N
◆概要
この資料は、AOpenのマザーボード「AX4SG-N」のBIOSの設定について説明しています。
Advanced Chipset Features 画面では、チップセット機能の詳細を設定します。ここにはチップセットに依存する機能の設定項目が集められており、システム性能に密接に関連しています。
Phoenix - Award
BIOS CMOS Setup Utility
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◆操作方法
- [←][→][↑][↓]キーで項目を選択します。
- 黄色字のところが選択可能項目です。各項目にカーソルを合わせ、[Enter]キーを押すと詳細画面に移ります。
- [+][-][PageUp][PageDown]キーで選択した項目の値を変更します。
- [F10]キーを押すと設定を保存して再起動するか尋ねてきます。[Y]キーで保存・再起動、[N]キーで設定画面を続行します。
- [F6]キーを押すとこのページの初期設定値を呼び出します。
◆DRAM Timing Selectable
メモリタイミングの設定を行ないます。選択肢は"By SPD"と"Manual"で、"Manual"に設定することで以下の項目が選択変更可能となる。"By
SPD"に設定するとメモリのSPDから情報を読み出し、自動的に設定される。
- CAS Latency Time : CAS信号によるリード命令と実際のデータアクセスまでの時間を制御します。システムが不安定な場合は値を大きくしてあげます。
- Active to Precharge Delay : DRAMプリチャージタイミングの遅延時間を設定します。
- DRAM RAS# to CAS# Delay : RASからCASへ移行するタイミングの遅延時間を設定します。システムが不安定な場合は値を大きくしてあげます。
- DRAM RAS# Precharge : RASプリチャージとは、RAS信号を下げてから次のRAS信号が立ち上がるまでDRAMに準備させることを意味します。RASはDRAMの行アドレスのアドレス取得制御信号です。
◆System BIOS Cacheable
システムBIOSをキャッシュに保存することで、より高速のシステムパフォーマンスを実現します。
◆Video BIOS Cacheable
ビデオBIOSをキャッシュに保存することで、より高速のビデオパフォーマンスを実現します。
◆Memory Hole 15M-16M
Disabled](無効)を選択します。この機能は、ISAボードのパフォーマンスアップを図るために、物理メモリ上にそれ用の領域を確保する設定です。ただISAバス自体が役割を終えているので、有効にする意味はありません。
一部のISAカード(例えばビデオカードやバスマスタ方式のSCSIカード等)では、15MBから16MBのメモリ空間に独自のメモリマッピング空間を用意する製品があります。このような製品を利用し、なおかつ 16MB以上のメモリを搭載した場合、「Enabled」にして15MBから16MBの領域をISAカード用に開放しなければなりませんが、16MB以上のメモリには全くアクセス出来なくなるので注意を要します。このようなカードを利用しなければ「Disabled」を選択します。。
◆Delay Prior to Thermal
ある熱量に達するまでの遅延時間を設定します。
◆AGP Aperture Size (MB)
グラフィクスメモリのアドレスのために割り当てられたシステムメモリアドレス領域のサイズを設定します。これは必ずしもサイズを大きくすればパフォーマンスが上がるというものではありません。
◆Init Display First
優先的に認識させるVGAカードを指定します。設定値は"AGP"と"PCI
Slot"で、オンボードVGA搭載のマザーボードの場合、オンボードのVGは"AGP"としてコントロールされます。従って、オンボードVGA搭載のマザーボードにPCIのVGAカードを搭載し、そのPCIのVGAカードをメインで使用する場合にはここの設定を"PCI
Slot"にする必要がある。
◆Intruder Detection
マザーボード上の"CASE OPEN"ヘッダピンからの検出を制御します。