プログラムでCoolBar に子コントロールを追加する方法
◆概要
このページは、Visual Basic 6.0において、プログラムでCoolBar に子コントロールを追加する方法について記載しています。
CoolBar バンド に子コントロールを追加するには、 Controls.Add メソッドでcontainer引数を指定し、新しいコントロールにバンドの子プロパティを設定する必要があります。
◆詳細
CoolBar バンド の子プロパティは、 CoolBar に含まれるコントロールでなければなりません。 したがって CoolBar コントロールのバンドに子コントロールを追加するために、 Add メソッドのcontainer引数を指定する必要があります。
コントロール コレクション の Add メソッドに、次のように指定します。
object.Add(ProgID, name, container)
この方法では、コントロールが自動的に表示されません。 したがって、コントロールを追加した後に、新しいコントロールに適切なバンドの子プロパティを設定します。 これによってコントロールが表示されます。
◆Sample
- 新しい標準 EXE プロジェクトを開始します。
- プロジェクト メニューのコンポーネントを選択し「 Microsoft Windows Common Controls-3 6.0(SP5)」を選択して、 OK をクリックします。
- Form1にCoolBar コントロールを配置します。 既定ではバンドは 3つです。
- 2 つのコマンド ボタンを Form1 に配置します。
- フォームのモジュールに次のコードを追加します。
Private Sub Command1_Click() Dim MyCtrl As Object ' 最初のバンドにボタンを追加します。 Set MyCtrl = Controls.Add( _ "VB.CommandButton", "cmdTest", CoolBar1) MyCtrl.Caption = "Test Button" ' 最初のバンド上にセット Set CoolBar1.Bands(1).Child = MyCtrl ' 2番目のバンドにテキストボックスを追加します。 Set MyCtrl = Controls.Add("VB.TextBox", "txtTest", CoolBar1) MyCtrl.Text = "Testing Text" ' 2番目のバンド上にセット Set CoolBar1.Bands(2).Child = MyCtrl End Sub Private Sub Command2_Click() Dim MyCtrl As Object ' 新しいバンドにチェックボックスを追加します。 Set MyCtrl = Controls.Add("VB.CheckBox", "ckTest", CoolBar1) MyCtrl.Caption = "Check Test" ' バンドを追加 CoolBar1.Bands.Add Child:=MyCtrl, Visible:=True ' バンドを拡張 CoolBar1.Bands(CoolBar1.Bands.Count).Width = 1000 End Sub
- プロジェクトを実行し、Command1 をクリックします。 新しい CommandButton が最初のバンドに表示され、TextBox が 2つめのバンドに表示されます。
- Command2 をクリックします。4つめのバンドにCheckBox で追加されます。 コードにあるようにバンドの Width プロパティを設定すると、指定した範囲内でマウスでCoolBarのサイズが変更できるようになります。
実行結果