◆書式

expression.Tag
expression 必ず指定します。このトピックの [対象] をクリックして表示される Access オブジェクトのうちの 1つを返すオブジェクト式を指定します。

◆解説

設定値は、2,048 バイト以内の文字列式です。既定値は長さ 0 の文字列 ("") です。
　このプロパティを設定するには、オブジェクトのプロパティ シート、マクロ、または Visual Basic を使用します。
　他のプロパティとは異なり、"Tag/タグ" プロパティの設定値は、オブジェクトの属性には影響しません。
　このプロパティを使うと、他のプロパティの設定値に影響を与えずに、識別のための文字列をオブジェクトに割り当てることができます。プロシージャに変数としてフォーム、レポート、データ
アクセス ページ、セクション、またはコントロールの名前を渡すときに "Tag/タグ"
プロパティを使うと、そのオブジェクトの同一性を確認できます。

◆Sample

次の例は、「商品名」「単価」にフォーカスが移動したときに、それぞれのTagプロパティの値をlbl説明に表示します。lbl説明はあらかじめ作成しておきます。

Private Sub Form_Load()
    ' 「商品名」のタグを設定する
   商品名.Tag = "商品名は全角で入力してください。"
   ' 「単価」のタグを設定する
   単価.Tag = "単価は半角数字で入力してください。"
   ' lbl説明を空白にする
   lbl説明.Caption = ""
End Sub


Private Sub 商品名_GotFocus()
    ' 商品名のタグをlbl説明に表示する
   lbl説明.Caption = 商品名.Tag
End Sub

Private Sub 商品名_LostFocus()
    ' lbl説明を空白にする
    lbl説明.Caption = ""
End Sub

Private Sub 単価_GotFocus()
    ' 単価のタグをlbl説明に表示する
    lbl説明.Caption = 単価.Tag
End Sub

Private Sub 単価_LostFocus()
    ' lbl説明を空白にする
    lbl説明.Caption = ""
End Sub