Microsoft Access VBA - 同じ文字列かどうか比較する方法
◆StrComp関数
StrComp関数は、指定された2種類の文字列が同じかどうかを比較して、その結果を返す関数です。
文字列式の結果を示すバリアント型 (内部処理形式 Integer の Variant) の値を返します。
パスワードを二重入力させてチェックするなどの用途で利用することができます。
◆構文
StrComp(string1, string2 [, compare ] )
StrComp 関数の構文には、次の引数 (引数 : アクション、イベント、メソッド、プロパティ、関数、またはプロシージャに必要な情報を提供する値のことです。)があります。
引数 | 説明 |
String1 | 必ず指定します。任意の有効な文字列式を指定します。 |
string2 | 必ず指定します。任意の有効な文字列式を指定します。 |
compare | 省略可能です。文字列比較のモードを指定します。引数 (引数 :
アクション、イベント、メソッド、プロパティ、関数、またはプロシージャに必要な情報を提供する値のことです。) compare に Null
(Null :
データが存在しないこと、またはデータが不定であることを示すために、フィールドに入力したり式またはクエリで使用する値。Visual
Basic の Null キーワードは Null 値を表します。主キー フィールドなど、Null
値を格納できないフィールドもあります。) 値を指定すると、エラーが発生します。引数 compare を省略すると、Option
Compare の設定により比較のモードが決まります。 |
◆設定値
引数 compare の設定値は次のとおりです。
定数 | 設定値 | 説明 |
vbUseCompareOption | -1 | Option Compare ステートメントの設定を使用して比較を行います。 |
vbBinaryCompare | 0 | バイナリ モードで比較を行います。 |
vbTextCompare | 1 | テキスト モードで比較を行います。 |
vbDatabaseCompare | 2 | Microsoft Office Access 2007 のみ。データベースの情報に基づいて比較を行います |
◆戻り値
StrComp 関数の戻り値は次のとおりです。
条件 | StrComp の戻り値 |
string1 は string2 未満 | -1 |
string1 と string2 は等しい | 0 |
string1 は string2 を超える | 1 |
string1 または string2 は Null 値 | Null 値 |
◆使用例
次の例はStrComp 関数を使用して、テキストボックスtxtPassword1とtxtPassword2の文字列を比較し、その結果をメッセージボックスで表示します。
If StrComp(me.txtPassword1,Me.txtPassword2,0) =0 then MsgBox "パスワードが一致しました。登録します。" Else MsgBox "パスワードが一致しません。" End if
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