山下 清
放浪画家 山下清画伯。TVドラマ『裸の大将』でもお馴染みですね(笑)。
owlが初めて本物の絵画の世界に触れたのは、山下清画伯の貼り絵でした。
上の絵(左側)はその中でも有名な「長岡の花火」です。他にも「両国の花火」などなど
各地の「花火」の絵があります。本当に「花火」が好きだったんでしょうね(笑)。
実はowlが横浜に住んでる時に「横浜そごう」で「山下清 生誕80周年」と言う
展示会をやっていて、遊びに来ていた後輩が「帰りの電車を待つ間に見てみようか?」
そう言わなければ見ることはなかったかもしれません。偶然遭遇したわけです(笑)。
それまで山下清さん=貼り絵のイメージしかなかったowlには、衝撃でしたよ。
水彩画・ペン画・油絵・えんぴつ描きなどで、上の絵(右側)もえんぴつ描きの1枚。
山下清画伯の貼り絵、これって近くで見て貼り絵の細かさや色使いを堪能できます。
そして、離れて見て全体が貼り絵とは思えない別の絵のような錯覚を堪能できます。
一度貼り絵にした作品を、油絵で何年後かに描いていたり油絵だったのを貼り絵に
してみたり・・・と、いろいろあったのですけど面白いことにどの絵も貼り絵が一番
写真のように情景を鮮明に表していたのが印象的でした。
山下清画伯のすごいところは、出掛けた先でデッサンしないってことだそうですよ。
デッサンは頭の中(笑)。ふらっとどこかへ出掛けて、学園に帰ってから一心不乱に
作品に取り掛かっていたそうです。山下清画伯にしてみれば「作品」と言うよりも
ある種の「日記」だったのではないかしら?と思えました(笑)。
有名なってからの山下清画伯・・・好きな放浪の旅も自由にできなかったそうですね。
owlの母が昔、山下清画伯に展示即売会で直接会ったことがあるそうですけど、
「居心地悪そうで、つまらなさそうだったよ」って言ってましたね。
それを裏付けるように画伯の最後の一言は「今度はどこの花火に行こうかなぁ・・・」
だったそうです。本当に自由と放浪を愛していた人だったのでしょうね。
周囲の評価など、山下清画伯本人には関係なかったのかもしれません。「評価なんて
どうでもいいから旅がしたい!」ってのが本当のところだったんでしょうね・・・。
とにかく山下清画伯の絵は、機会があったらぜひ見て欲しいですね(笑)。
初めて触れる絵画の世界だったら、ぜったいお薦めだ!と思います(笑)。