「ワースブレイドリプレイ 決闘代理人」


1「ヨサクと愉快な仲間たち」
 前回(東方冒険記)より約半年の月日が流れた。
 その間に、吸血鬼ルーマニアと合流し、幽霊船との遭遇や
海岸の巨大生物(巨大ガニ、巨大シャコ等)退治等を行う。

 そして、巨大生物退治によってアルカムの町において一行は
「ヨサクと愉快な仲間達」として有名になっていた。
 これは巨大生物退治参加時はパーティーリーダーはジョニーで
この名を名乗ったためであった。


2依頼人
 巨大生物退治からしばらくしたある日、一行は表町の酒場で時間をつぶしていた。

 そんな彼らの前に一人の老紳士が現れた。
 彼は「ヨサクと愉快な仲間たち」の名を聞き、ある仕事を依頼しに来たのだった。
その依頼の内容は「決闘代理人」であった。

 なんでも彼の仕える家で10日後に決闘があるのだが、
現当主は病弱であり決闘ができないため代理人を立てる必要があるらしい。
一行は「前金で銀300ゴルダ」にひかれ満場一致でその依頼を受けることにした。


3代理人選出
 さて、誰を代理人にするべきか。

 貴族の決闘といえば実力以外に見た目も大事である。
棍を仕込んだモップを持つ掃除人戦士クロアは除外された。(操手なのに)
自称勇者なるもお尋ねもののアドル、練法師のホーティ、仮面が取れないヨサクも当然除外され、
このパーティの中で最も見た目のよい(外見修正+1)の吸血鬼ルーマニアに白羽の矢が立った。

 依頼人である貴族の屋敷の別館を借り、
そこで彼を貴族の決闘代理人にふさわしい男にすべく地獄の特訓が始まった。

ちなみに、特訓内容はすべて一行に任された。いいかげんな依頼者である。


4特訓、特訓
 ここで特訓の一コマをお見せする。

○レッスン1 帝王学講座
  「貴族たるもの内面からにじみ出る高貴さを持たねばならない。」
 …ということで帝王学を一夜漬けすることになる。
 
 講師はジョニーの体に寄生する自称「魔王」の魔物であった。
 他に頼める相手がいないことが理由だが、
 自称「魔王」は当然のことながらかなり偏った内容をルーマニアに吹き込んだ。

○レッスン2 回避特訓
 決闘はレイピアを用い革の上着のみで戦う。

 そのためアドルが回避の必要性を主張した。
 鞘をつけたままの双手刃による連続攻撃をひたすら避けるルーマニア。
 幾度と繰り返すことによって「華麗なる避け」を身につけることになる。

 ちなみに「華麗なる避け」は見た目が美しいだけで別に回避能力が上がるわけではない…。

○レッスン3 テーブルマナー
 貴族のたしなみとしての一般教養としてテーブルマナー特訓をすることになる。(発案者はクロア)
 近くを通りかかっていた学者セティームを講師に特訓を行うことになる。

 ついでにパーティ全員が講習を受けることになるものの、身につけたのはルーマニアのみであった。
 
 ちなみに他の面々の結果−ホーティ&アドル&ジョニーまだまだレベル 
  クロア−インドの正式なテーブルマナー=手づかみ…という散々な結果に終わる。
 

・・・とこのような特訓が行われ決闘当日となった。


5決闘の場へ
 激しい特訓の末、一応貴族の決闘に相応しい風格を身につけたルーマニアは、
決闘の場である公園へと向かう。

 成り行き上セティームが見届け役の1人として参加し、
クロアはルーマニアの付き添いとして供に公園へ。

 また、アドル、ホーティ、ジョニーの3人は妨害が無いように公園の植え込みに隠れる。

 アドルは不審な人物がいないか監視し、ホーティはその人物を取り押さえることができるように
結印の準備をした。ジョニーは連絡係であった。

…しかし、不審な人物はいなかった。


 公園には観客が大勢詰め掛けていた。決闘は娯楽なのだ。
また、ギャラリーが多いと決闘の目的である家のステータス上昇に都合がよい。

 ここで決闘のルールを説明する。
 今回の決闘は互いの家のステータスを上げるためのものであり、
レイピアで服を貫いての実ダメージをはじめに与えたものの勝ちというものである。

 家のステータスを上げることが目的であるため「貴族らしい振る舞いを行う」ことが重要で、
いくら剣で勝利しても立ち振る舞いが下品であれば依頼は失敗である。

(ちなみに、これはイギリス式決闘でフランス式ではデスマッチである。)


6決闘開始
 対戦相手はいかにも貴族らしい風貌の青年で名前をピエールといった。
 彼は大戦者であるルーマニアに握手を求めたものの、
ルーマニアは「剣で語る」とばかりにこれを払いのけ、ゆっくりとレイピアを構えた。

 レイピアの先端を軽く交差させ、決闘が始まった。

 かたや冒険者の運と吸血鬼の防御能力(追加吸収点)で
レイピアが命中してもダメージを受けないルーマニア。
それに対し技能で勝るピエール。

 何合も剣先が打ち合わされるものの互いに決定打をもてず、
なかなか決着がつかない。


7決着 そして
 業を煮やしたアドルはピエールの動きを牽制するように
ピンポイントで「瞬陽球」を発動させることをジョニーを通してルーマニアへ伝える。

「必殺技を適当に言え、おまえの剣が輝き、相手の目を封じる」と

 だが、タイミングがずれてしまいピエールの攻撃の瞬簡に発動してしまう。
 そしてピエールは瞬陽球を回避し、カウンターをルーマニアに突きこむ。

・・・そして決闘はピエールの勝利で幕を閉じた。


 どうにか裏工作を隠蔽した後に合流するアドルたち。

 依頼人は粘った戦いと華麗な避けを評価し報酬として銀700を支払った。
 また記念品として装飾の施されたレイピアをルーマニアに贈った。


あとがき
 準備15分のアドリブプレイの結果です。
 かなり特訓の場面はエキサイティングしていました。
 詳しくは資料編をご覧ください。

 キャラクターの名前はそのままですので、ネーミングセンスは各プレイヤーによります。

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