「ワースブレイドリプレイ 東方冒険記」


1・夢で見た遺跡へ
 サボテン人(カルタニアン)の集落においてカルチャーショックを受けた練法師ホーティ寝込んでいた。
「緑のうごめくもの」が乱舞する悪夢にうなされる日々。
そして、夢の中で古代遺跡を見た。
 何かを呼びかけているのではと考え、仲間と共にその場所へ行こうとする。

・・・が、なぜか砂漠の遺跡へ向かうはずが大森林へついてしまった。

 その森林にて巨大クモと遭遇し逃げることになる。
紆余曲折を経て大森林を抜けてついた場所は大都カーイであり、ますます砂漠から離れてしまう。

 路銀が乏しくなったこともあり遺跡の情報集めとともに賞金首を狩ることにする一行。
また、装備を整えることも。賞金首は思いのほかあっさりと捕まえることができ、まずまずの収入になる。
そして、目的とする遺跡以外に近くに発掘された後の遺跡があるということを聞く。


 「ひとまず夢に見た遺跡を」ということで砂漠へ。特にアクシデントもなくスムーズに遺跡を発見。
調べてみるとこの遺跡は術法によって「気にならなくなる結界」が張ってあったので
まだ荒らされてはいなかった。
 しかし入り口を発見することができない。
専門家の手を借りるためにもう一度大都へ行くこととなる。


2・専門家の手を借りよう
 大都にてセティームという学者と知り合いになり、彼の手を借りることにする。
彼の連れに龍亜人がいるが、一行は特に気にすることもなくもう一度遺跡へ。

 遺跡に入るためには結界を壊す必要があるということがわかる。
結界を壊す方法は聖刻文字を彫られた石柱の文字のどれかを削るというものだが、
術法によって通常の武器では歯が立たない。

 そのため唯一聖刻器の剣を持っていたジョニーが挑戦するものの途中で腕をいためてしまう。
最後の手段としてクロアが狩猟機ファーガの気闘法によって文字を吹き飛した。
が、結界の原動となる力の逆流によってファーガに大ダメージを受けてしまう。
 
 戦力の大幅な低下このまま遺跡へ行くことは危険と判断し、大森林まで撤退することになる。
これは砂漠で回復を待つことができず、また今まで知られていなかった遺跡なので
他の冒険者が来ることもないと考えたためである。

 ・・・これが彼らの命を救うことになった。

 セティームは調べたいことがあるといって残ることを主張したため彼らを残し大森林へ。

3・遺跡の中へ
 大森林にて回復を待ちもう一度遺跡へ。

 そこで見たものは仮面を叩き割られた練法師の死体(×たくさん)だった。
どうやら結界を破壊したことによっていくつかの練法師組合存在を知り、下級練法師を派遣したのだ。
 この練法師を倒したのはセティーム一行だったらしい。彼らはのんきに遺跡の近くで食事をしていた。

 遺跡の中に入る一行。だがジョニーとクロアは迷ってしまう。
アドルとホーティはそれに気付かず遺跡の中心部へとむかった。
 遺跡の中心部ではまるで十字架のような異形の呪操兵が鎖で固定されていた。
その周りを探ると石で作られた箱があった。
 
 箱の中から「私を出して」という思念を受け、箱を開けるとその中には仮面があった。
仮面が言うには「自分は金門の仮面であるが能力を封じれば他の門の仮面にもなることができる」という。
また、「金門の練法使いであれば練法師にすることができる」とも。
ひとまず、他に強力なアイテムがないかと聞くと、隣の部屋に強力な魔剣があるという。
 そしてその言葉の通り隣の部屋に魔剣があった。
この魔剣も意思を持っていて思念で会話ができるのだった。
 
 仮面と魔剣が言うにはこの遺跡はある魔物を封じるものであり、彼らはその管理を行う存在であった。
そして結界を破壊した時に一体の魔物が外へ逃げたのだという。
そのためその魔物を捕まえてほしいと頼む。

 残りの魔物を逃がさないために片方が遺跡に残り、もう片方がついていくということになったが。
どちらにするか悩む二人。最終的に仮面を選ぶことにした。
また、魔物を完全に封印するためホーマの木を求める必要があるということを知る。
そんなことをしている間に迷った面々も中心部へと集まってきた。
そして逃げた魔物を追うことにする。


4・魔物を探して東へ西へ
 遺跡を出て逃げた魔物を探す一行。

 その魔物は人間の精神に取り憑く存在であるため人間の多い町に潜伏しているのではないかと考えるが、
この周りの町といっても色々ある。そのため目処を立てる必要があった。

 ひとまずこの近くの集落ということでサボテン人(カルタニアン)の集落を訪れる一行。
だが、彼らは精神の造りが人間とは異なるため、
その魔物には取り付かれる心配がないということを知る。

 ひとまず近くの人間の集落に行くことにする。

 カルタニアンの集落を後にしたところでアドルを勇者という占い師と出会う、
どうやら彼が自分を勇者と思い込んだ原因はこの占い師によるものらしい。
その占い師の占いによって、次に行くべき場所がエタナの町であることがわかる。

・・・だが、彼らはこの占い師がただのインチキ占い師であることに気付いてはいなかった。


5・エタナの町にて
 エタナは平和な田舎町だった。
そこの酒場で「変った人物はいないか?」と聞いたところ、
町外れの神殿に住み着いている変わり者の「遊び屋」を自称する人物のことを聞く。

 さっそく町外れの神殿に行くと、その自称「遊び屋」の橘遊(たちばな・ゆう)と会う。
彼女は人間とは異なる「三尾孤」という種族であったが、龍亜人を気にしない一行にとっては
ささやかなことに過ぎなかった。

 彼女の口から「異族狩り」の話を聞き驚く一行。
彼ら(特にアドル)の頭の中に東方に来て初めて味わった敗北の苦い記憶が思い出された。
どうやら「やつら」はまだ存在しているらしく、被害者が出ているらしい。

「『異族狩り』を狩る」という遊の言葉に対し一行、特に一番屈辱を受けたアドルは
個人的な復讐心(70%)と正義の心(30%)に揺り動かされ協力を申し出る。
そして叫んだ「レッツ リベンジ」と。


6・狩りの時間
 遊の仲間、シェイドとセレナが異族狩りを見つけたことを知り、狭い路で挟み撃ちを行うことにした。
遊の能力で霧を発生させ、その場所を閉鎖してから攻撃に移る。

 敵の練法師の出した火球によってホーティが重症になった。
しかし、手下は1人、また1人と倒されてゆく。
 クロアが練法師によって眠らされるが、そのすぐ後に練法師は倒された。
最後に残ったボスの剣士に対しマドルグファーディン(暴力無効空間)をかけることによって
攻撃能力を奪い取り、縛り上げる。

 ボスと練法師の口から異族狩りの本拠地を知るとともに火門練法師の仮面を手に入れた。   

7・魔物を求めて狂人と会う
 シェイドとセレナによると遺跡の結界を破ったときから数日後、大都で奇妙な人物が現れたという。
日にちからそれが遺跡から逃げた魔物と何らかの関わりがあるものと感じ、大都へ向かう。

 大都の宿屋で一行はその人物を見つける。槍使いの青年ムージャである。
(ムージャは)アドル以外の面々には見覚えのある顔だった。
 彼は西方で、ある悪徳領主の私兵だったものの精神を壊されたため錯乱し、
仲間を血の海に沈めた狂人だった。

 「おまえがなぜ」そう思っていると、彼以外の声が彼の口から聞こえた。
どうやら魔物と共存しているらしい。
「しばらくすれば田舎町くらいの人間を操ることができる」とその魔物は言い、
アドルたちに「手下になれ、世界は我が物になるのだから少しは分けてやるぞ」と言った。
それに対し「狂人の言葉には付き合えない」と答え戦いになる。

 狭い宿の中では槍は不利と考え、隣の家の屋根へと飛び移るムージャ。
それに対し一行は一度下に降り弓と術法で攻撃する。
 始めは相手の心を読むことができるため全ての攻撃をかわされていたが、
逆にムージャの精神攻撃も耐えられていた。
 その膠着を破ったのはホーティの「端気弾」だった。
そしてバランスを崩したところにとどめとばかりにジョニーの矢が命中、屋根から転がり落ちる。

 地面に転がるムージャの体から魔物が霧状に染み出しジョニーへと入っていった。
しかしジョニーは精神を乗っ取られることはなく逆に自らの体に封じることに成功した。


8・また、練法師が1人
 ひとまず異族狩りの詳しい情報(尋問の結果)を聞くためにもう一度エタナの町へ行く。

 いつか魔物が体の自由を奪うことを恐れたジョニーは魔物を消滅させる必要を感じていた。
そのため遊が考えた方法は異族狩りの練法師が持っていた仮面へ魔物を封じ、その仮面を破壊することだった。

 さっそくそれを試す。が、術は失敗に終わり、逆にジョニーの意識が仮面へ封じられてしまった。
それから何度か術を試みたものの元には戻らず、そのため体に魔物を封印し、
仮面から体を操るようになった。
そのため、仮面を常につける必要があるようになってしまった。
 しかし、仮面の記憶から家紋の練法を使うことができるようになった。

 ここにワース初であろう2レベル仮面持ち練法師が誕生した。


 今回の冒険によってパーティの練法師は3人に大きく増え、またそのうち2人は仮面持ちである。
しかし、元から練法師であったホーティはいまだ仮面をもっていない。
 彼が仮面を手にする日はいつになるのか。


あとがき
 はじめまして、オティカともうします。

 これは実際にTRPGワースブレイドをプレイした結果です。
 TRPGはサイコロまかせのゲームで、実際にマスターの思うようにはなりません。
 この回もさっそく遺跡に行くところから道に迷いシナリオが崩れてしまいました。
 まあ、ゲームマスターである私の力量不足もあるのですが。
 そのため普通の小説と異なり、話があっちへ行ったりこっちへ行ったりしています。

 この話の舞台は「魔の統べる地」アハーン大陸東方です。
 PCは西方出身で、西方で冒険した後、東方へ渡ってきました。
 また、この舞台となる地域は私が勝手に作ったオリジナルですので、オフィシャルには載ってはいません。


 初めは小説形式にしようと考えていたのですが、この量を小説にするとすごい量になってしまうため
このような形式にさせていただきました。

 私は今までこのようなものを書いた経験が全くありませんでした。
 そのため、わかりにくい点があったと思います。
 疑問、質問、感想、ご意見、誤字脱字のご指摘などがありましたら、掲示板へ書いてくださると嬉しいです。

 最後に、この作品を発表する機会を与えてくださったWEEDさんに
この場で御礼を申し上げさせていただきます。


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