三宅先生からのメッセージ 2007/02
2月2日。今日も新入学の一宮の会場で、昔に親と参加した方が、
今度は親になって子どもを連れて参加される。
毎回どこかの会場でこのようなお母さんに会うと感動です。
中日こども会60年間で、三宅おじさんの旅は
新入学の旅であり、遊びの伝承です。
今年は暖かい冬であるために、
幸いにからだをこわす事もなく1月を終わり、
2月2日の一宮から、3日は尾張旭・瀬戸、
続いて大府・豊橋・刈谷、
そして遠く七尾、富山、金沢と周る。
15・16日は名古屋市内の保育園児7,800名が
6回にわたって集まってくる。
終わると蒲郡、
そして一日おいて豊田・岡崎・半田・美濃加茂と続く・
会場で中日こども会のOBにも会うことがあり、とてもうれしい。
旅に出て悲しいことは・・・
OBの中で、電話をかけても応答のないこと。
病の人を知ると涙が出る。
本年は、新入学の会場で「夏みかんの物語」を話す。
この「夏みかんの物語」は・・・
家の庭になった夏みかんを私に渡して泣いたお話。
三宅おじさんがボルネオの港から、
復員船に乗って日本に引き上げてきた時のこと。
瀬戸内に船が入った時に、
伝馬船を漕いでいたおじいさんと娘さんが、
「兵隊さん、ご苦労さんでした」と
夏みかんを船の甲板に投げ込んでくれた。
夏みかんを受け取った一人の戦友が
「日本に帰ってきたぞぉー」と声をあげると、
甲板(デッキ)にいた戦友たちが、
みんな涙を流して夏みかんにさわる。
いつのまにか戦友のみんなの流した涙で、
夏みかんが濡れて、夏みかんも涙を流す・・・。
会場に集まったお母さんの中には、
涙を流して聞いてくれる人も・・・。
三宅おじさんは胸に涙を流し、
平和の尊さを”祈るように”語る・・・・・・・。
三宅 邦夫