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ジャンクションリンクが含まれる、ファイルバックアップや重複削除のソフトを利用する際の注意事項


 OSのWindows XP から、Windows Vista へ移行する際、XPにはなかった、ジャンクションリンクが
 システムドライブには多数含まれます。ユーザフォルダ等の配置場所が変更となったため、
 XP以前のソフト互換性を保つために、用意されてたものでしょうが、ファイル操作を行う
 ソフトウェアに関しては、このジャンクションリンクにより、意図しない動作をしてしまう場合があります。
 特に、Vista以降対応していないソフトを利用する場合は、注意が必要です。
 Vista以降対応していると称しているソフトであっても、ジャンクションリンクを
 意識して作成されていないソフトも存在するようです。

 その為、このようなファイル操作のソフトを利用する場合は、日ごろからバックアップを行い、
 特にこのようなソフトを利用する前には、操作対象外のファイルも含めて、
 復元できるよう予めバックアップを取ることが大切です。

例)システムドライブルートのコピーをfastcopyで行い、重複削除をfilemany Ver2.1.0.5bを行った際の重複検出動作について

※FileMany 2015.02.14 Ver2.1.3.0にて、「ジャンクション、シンボリックリンクを無視する設定を追加」とのこと

《関連ソフト(全てフリーウェア)》

・FastCopy: http://ipmsg.org/tools/fastcopy.html ※ファイルコピー&削除ツール

・FileMany:http://filemany.wiki.fc2.com/  ※重複ファイルを検索、削除する

・ntfslinksview: http://www.nirsoft.net/utils/ntfs_links_view.html  ※シンボリックリンクやジャンクションのリストを作成する

 参考: シンボリックリンクやジャンクションのリストを作成する「NTFSLinksView」(ITPro by日経コンピュータ)


次の画像は、FileMany Ver2.1.0.5bが、検索対象でないシステムドライブのCドライブ配下のデスクトップを、重複ファイルとして検出する例です。

 この例では、重複検索対象外であるデスクトップにあるファイルが、意図せずに削除してしまう操作です。
 別ドライブにある、複数のジャンクションが同じリンク先を指しているため、重複しておらず、しかも、ファイル操作対象外の
 ファイルが、意図せず操作対象となってしまう事例です。
FileManyにて、シンボリックリンクされているフォルダが、同一ファイルが重複として検出され誤認削除してしまう
 検索対象は、Sドライブのみを対象としています。

 Sドライブには、
 「S:¥cb¥Documents and Settings」配下と、
 「S:¥cb¥b¥Documents and Settings」配下に
 ユーザフォルダが存在します。

 「C:¥Users¥**-User¥Desktop¥test-folder¥test-txet.txt」は、
 Cドライブのみに存在しますが、当該ファイルが重複ファイルとして
 抽出されました。なお当該ファイルはPC上に1ファイルしかありません。

 しかしながら検索結果には、
 「S:¥cb¥Documents and Settings¥**User¥Desktop¥test-folder」と、
 「S:¥cb¥b¥Documents and Settings¥**User¥Desktop¥test-folder」が
 抽出されました。

 画像のとおりその一方をチェック後、削除を実行したところ、
 Cドライブのデスクトップにあった、「test-txet.txt」ファイルと、
 「test-folder」フォルダが削除されました。

 重複検索対象となった、フォルダは次のようにジャンクションとなっています。
 --------------------------------------------------------
 S:¥cb>dir /a/p
 (省略)
 2009/07/14 14:08 <JUNCTION> Documents and Settings [C:¥Users]
 (以下略)
 --------------------------------------------------------
 S:¥cb¥b>dir /a/p
 (省略)
 2009/07/14 14:08 <JUNCTION> Documents and Settings [C:¥Users]
 (以下略)
 --------------------------------------------------------

 バックアップは「FastCopy」のツールを使用し、Source(コピー元)の指定は主に「C:¥」、
 DestDir(コピー先)の指定は「S:¥cb」のような形でコピーして行っています。

 なお、重複検索対象に対して、NTFSLinksViewでシンボリックリンク等を検索し、
 rdコマンドなどでシンボリックリンク等のフォルダを削除してから、
 FileManyを利用すれば、当該現象を回避することができます。
 ただし、システムドライブ(Cドライブ等)にもともとある、シンボリックリンク等を
 削除することはお勧めできません。

 ファイル操作 バックアップ 削除 同期  できない 消える おかしい エラー バグ FastCopy FileMany ntfslinksview

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