四百八十七 一月二十曰青森県金木町津島文治方より青森県中津軽郡駒越村鳥井野大高正博宛(はがき)  拝啓 先夜は失礼、こんどまた何かの機会にゆつくり語り合ひませう。こんどは少し長いものを書いてみたらどうかしら。 「風の便り」そちらにあつたら、御めんだうでも送つて下さいませんか。金木になかつたのです。これはいたゞきたいのです。そのかはりに新本をさし上げます。忍耐して下さい。不尺。