制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2001-08-18

みかた

野嵜は「身方」つて書いてゐるけれども、「味方」が正しいのではないですか、と云ふ御指摘を頂戴しました。

説明

『岩波国語辞典第三版』『広辞苑第三版』ともに、「みかた」の項には「味方」「身方」「御方」の三つの漢字が擧げられてゐます。

そして、案外誰も氣附いてゐないのですが、そして私自身も氣附いてゐなかつたのですが、「御方」が一番由緒正しい表記であるやうです。「み」は接頭辭である由。

なぜ野嵜は「身方」と書くか――を書かうとして

私は福田恆存さんが「身方」と書いてゐたから「身方」と云ふ表記を用ゐてゐたのである、と書かうとして、それを確かめようとして『日本への遺言』(「福田恆存語録」文藝春秋※單行本)を見たら、索引に「敵」はあれど「身方」はない、と云ふ事實に氣附きました。

片手落ちであるやうに思はれます。