真逆
なる語を、平然と使つてゐるのが氣になつた。
また、4大出版社の規模や書店トップの紀伊國屋書店の規模は、大阪屋とほぼ拮抗(きっこう)しており、日販、トーハンに比べれば本当に小さな会社である。出版社と書店はいわば中小企業の集合体であって、寡占とは真逆の群雄割拠になっているのだ。
岩波国語辞典第三版に「まぎゃく」なる項目はない。「流行語だから存在する語である」と思ひ込みたい人がこの世には非常に多いが――少くともジャーナリストなら、言葉の使ひ方には愼重かつ保守的になつて貰ひたいものだ。
事實については大體あつてるが、「出版社が全部惡い」式の結論に話を持つて行つてゐるのが非常にをかしい。言葉の使ひ方に粗雜さが見られるだけに、この文章全體の信頼性は非常に低くなつてしまつてゐる。少くとも私はこの文章のライターは信用しない。
――と言ふか、この「Business Media 誠」なるサイトの文章、私はどれもこれも今一つだと思ふ。