- ざま
- 樣子・なりふりをあざけつていふ語。
今の時代、「生きざま」で十分なのかも知れない。
大野晋先生が『源氏物語』(岩波書店)で「生きざま」と書いていらつしやいます。どうしたら良いのでせうか。
ペトロニウスさんから御囘答を頂戴しました。
扨、手持ちの国語辞典にはかうあります。
- ざま
- (一)《名》〔俗〕樣子・なりふりをあざけっていう語。
- ざま
- (二)【様】《接尾》≪動詞の連用形に付いて≫その動作のしかた・しぶり。よう。かた。
ざまの(二)における意味ならば、合点が行きます。別に嘲つてはゐないでせう。大野先生の語の使ひ方は間違つてゐないと思ひますが、如何でせうか。
その人の生きざまがみごとに死にざまに反映する。良き死を死すためには良き生 をいきねばならない。(柏木哲夫・別巻89「生命」より) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「日本の名随筆」シリーズ及び『随筆名言集』は株式会社作品社 (http://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/)が刊行しています。
んー。