制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2001-06-30

梅雨

梅雨前線は何故ばいうですか。

と云ふ事で、つゆのおはなし。

梅雨篇

辭書

辭書に當ると、これまた困つた記述が續出。

定義は省略しますね。見出し語の漢字と、由來に關する記述のみ、列擧してみます。

梅雨
梅の実のなるころに降る雨の意。

岩波国語辞典は、「黴雨」と云ふ表記を蟲してゐます、もとい、無視してゐます。

梅雨・黴雨
梅の実の熟する時期に当るからとも、物に黴が生じやすいからともいう。

広辞苑はきちんと兩方の説を述べてゐます。

梅雨・黴雨
梅の実をみのらせる季節にあたることからの名。

講談社日本語大辞典は、「黴雨」と云ふ漢字は擧げてゐるものの、その由來を記してゐません。


でも、「梅雨」と「黴雨」のどつちが由緒正しい書き方なのか、これだけの記述では全然わかりません。

眞の由來は?

と云ふ譯で、例によつてこの項續劇。いろいろな方法で、御意見を御待ちしてをります。

「つゆ」篇

岩波国語辞典では「ばいう」にリダイレクト、広辞苑・講談社日本語大辞典は、「梅雨」と同樣の解説を附しつつ、事實上「さみだれ」「ばいう」にリダイレクト。由來なんぞ、全く載つてをりません。

どうして呉れませうか。