梅雨前線は何故ばいうですか。
と云ふ事で、つゆのおはなし。
辭書に當ると、これまた困つた記述が續出。
定義は省略しますね。見出し語の漢字と、由來に關する記述のみ、列擧してみます。
- 梅雨
- 梅の実のなるころに降る雨の意。
岩波国語辞典は、「黴雨」と云ふ表記を蟲してゐます、もとい、無視してゐます。
- 梅雨・黴雨
- 梅の実の熟する時期に当るからとも、物に黴が生じやすいからともいう。
広辞苑はきちんと兩方の説を述べてゐます。
- 梅雨・黴雨
- 梅の実をみのらせる季節にあたることからの名。
講談社日本語大辞典は、「黴雨」と云ふ漢字は擧げてゐるものの、その由來を記してゐません。
でも、「梅雨」と「黴雨」のどつちが由緒正しい書き方なのか、これだけの記述では全然わかりません。
と云ふ譯で、例によつてこの項續劇。いろいろな方法で、御意見を御待ちしてをります。
岩波国語辞典では「ばいう」にリダイレクト、広辞苑・講談社日本語大辞典は、「梅雨」と同樣の解説を附しつつ、事實上「さみだれ」「ばいう」にリダイレクト。由來なんぞ、全く載つてをりません。
どうして呉れませうか。