表音主義者・山本有三
- 表音主義者。戰後の國字改革をリードした人物である。
- 敗戰後の參議院議員。政黨には無所屬で、初期の緑風會のメンバーとして活動した。
- 思想的には、嚴密な意味での社會主義者ではなく、理想主義的な立場――人道主義・個人主義の立場をとつたとされる。ただ、幼少期の丁稚奉公の經驗等から、戰前・戰中の日本の封建主義とその上に成立しつゝあつた資本主義には反感を抱いてゐたものと思はれる。
表音主義に關聯した著書
- 山本は目が惡かつた。その原因は、漢字とルビにあるとして、それらの廢止を主張した。斯うした發想は、後に梅棹忠夫にも現れる。
- 白水社編『ふりがな廢止論とその批判』
- 2006-05-27
- 2007-03-21
- 『戰爭とふたりの婦人』
- 2007-05-26
年譜より
昭和十一年頃から目が惡化し、同じ頃から國語問題關係の發言・著作が増える。
『日本文学全集27 山本有三』(集英社)