森鴎外
- 明治の文學界における重鎭として國語問題に關はつた。臨時假名遣調査委員會第四囘(明治四十一年)における演説「假名遣意見」で有名。
- 國字改革派の保科孝一らが森も「改革に贊成であつた」と言つて宣傳した事がある。しかし森は飽くまで保守的な態度をとつてをり、國字の無闇な改變には反對であつた。
- 基本的に歴史的假名遣の維持を主張したが、國語の改革に對して單に頑迷な態度をとつた訣ではなく、國語の改善について配慮を見せた。それが死後、改革派に「つけこまれる」結果となつたに過ぎない。
電子テキスト
- 假名遣意見
- 『筑摩全集類聚森鴎外全集第7卷』(昭和46年8月5日初版第1刷・筑摩書房)
- 空車
- 『筑摩全集類聚森鴎外全集第7卷』(昭和46年8月5日初版第1刷・筑摩書房)
- 津下四郎左衛門
- 『鴎外選集第5卷』(1979年3月22日第1刷・岩波書店)
- 森鴎外「津下四郎左衞門」について
- 興津彌五右衞門の遺書
- 『鴎外小説全集第7卷』(昭和32年5月15日第1刷・寶文館)
- 普請中
- 『鴎外選集第2卷』(1978年12月22日第1刷・岩波書店)
參考
- 『作家とその名作』(毎日新聞社)より
- 佐藤春夫が擧げた森鴎外の小説のベスト・スリー。
論攷
以下は松原正氏の講演「小林よしのりを斬る」を參考に書いた。
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