福田恆存『堅壘奪取』

喜劇一幕。戲曲家福田恆存の名を高からしめた御芝居である。題名はメリメの短篇に由來。

物書きの主人の家に、小説家志望の青年がやつて來る。青年は奇矯な行動で主人を困らせるが、そのペースに嵌まつてしまつて主人も妙な言動を。

• 「劇作」昭和二十五年四月號に掲載。卷末「編集後記」に、福田恆存氏の戲曲『堅壘奪取』は加藤道夫氏も『キティ颱風』を遙かに凌ぐ傑作と絶讃されてゐる問題作。とある。
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• 『キティ颱風・堅壘奪取』(昭和二十五年三月十日・創元社)に收録。
• 「福田恆存著作集」『第三卷 創作編三』(昭和三十三年六月三十日・新潮社)に再録。