ミスだらけのHTML文書を書きたい連中は、Internet Explorerのセキュリティホールに目くじら立てるな、バグだらけで落ち捲るWindowsにも我慢しろ、ゲイツの惡口を言ふな、駄目アプリを量産するMicrosoftを崇めろ、とか暴言を吐きたくなつた。自分のミスを許して貰ひたい人は、他人の全てのミスを許すべきだと思ふ。
勿論、世の中の全ての人間が互ひにミスを許し合つてゐたら、人間社會は崩壞する。ゆゑに、他人のミスは指摘すべきだし、自分のミスも許して貰はうと考へてはならない。
或は、ミスを許して貰へるのはありがたい事なのである。會社や學校で、ミスをするのがさうさう許されるものではない事を、普通の人はよく知つてゐる筈だ。ウェブでだけはミスをするのが當然のやうに許される、と人々が思ふのは如何なる根據あつての事だらう。
現實の社會で許されないやうに、ウェブでも「甘え」は許されない。