制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2001-11-24

企業サイトとHTMLの規格とウェブデザイナー

無作法な企業サイトを監視する人々もゐる

企業のサイトなどのHTML文書をチェックしているサイトがあります。

「規格に適合しないHTML文書を公開するのにはデメリットがある」といふことを、企業の担当者が知らないでゐて良い時代は、いつまでも続かないでせう。

また、企業のウェブサイト制作を請負ふ制作代行業者も、企業の担当者がいつまでも無知であるだらうと、期待してゐてはいけないでせう。

企業はいつまでも無知ではない

かつては、企業も「とりあへずホームページを開ければ良い」と考へていました。

しかし、今は不況の時代です。「無駄な投資はさける」「ウェブサイトも効果的に運用したい」と考へ、きちんとした提案を出せるウェブデザイナーを、企業も選ぶようになるであらうことは、十分考えられます。

ウェブデザイナーも知識を持たなければならない

今は、顧客(企業の担当者)の知識が少いから、デザイナーは安心してゐられます。しかし顧客(企業の担当者)が知識を蓄へ、ウェブデザイナーを選別する時代がそこまできてゐます。

従来、企業のサイト制作を請負ふウェブデザイナーは、企業の担当者が求めることをひたすら忠実に実行するだけでした。しかしそれは、企業の担当者が不勉強であつたから、許されてゐたに過ぎません。

これからのウェブデザイナーには、アクセシビリティとか、データの互換性とか、あるいは、インターネットやウェブの意義とかを顧客に納得させる義務がある、と言へるでせう。「顧客が納得して入ればそれでいい」といふ「受け身」の「営業」ではなく、「顧客を納得させる」といふ「能動的」な「営業」を、デザイナーも行つていくべきです。

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