制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2002-01-17
改訂
2012-04-11

HTMLの学習に役立つウェブのリソース

良い「HTML入門」、悪い「ホームページ入門」

W3Cの仕様とHTMLに関する思想をきちんと理解してHTMLの解説を書く解説者は多くありません。HTMLの仕様書を読みもせずに「ホームページ入門」サイトを作る人間が少なくありません。

自己流の解釈に基いて「ホームページ入門」サイトを作り、指摘されて慌てて仕様書を斜め読みする人――ひどい場合には、誤った思込みを根拠に仕様書を罵る解説者が作る解説サイトもあります。その手の好い加減なサイトが、却ってウェブでは人気を博し、多くのサイトからリンクを張られたりします。初学者は注意しなければなりません。

HTMLの初学者は「易きにつく」事を避けて下さい。一度、W3Cの仕様書をざっとでも眺めてみて、それから信頼できるサイトなり、書籍なりにつく様にして下さい。W3Cの仕様書は、意外とわかり易い文章です、一度で理解する事ができなくても、我慢して読み通して下さい。少くとも、誤った知識は身につきません。

仕様書を眺めてから、巷の「ホームページ入門」を見て周るのは悪くない事です。「反面教師」として利用できます。理解の浅い、あるいは、理解のない人の解説は、一見「簡単」みたいでも、大概、混乱を含みます。仕様書と、「ホームページ入門」とを見比べて、どちらの方がより筋が通ったものであるかを検討してみて下さい。

マーク附けの基本的な解説

最初からHTMLを本質的に理解しようとする努力をするならば、後で「やり直し」をする手間が省けます。正しいHTMLを学ぶ事は、迂遠である様に見えますが、実は近道です。基礎を理解しておけば、応用がききます。変なテクニックを覚えるよりも、オーソドックスなやり方をマスタしておく方が、後々役に立ちます。

W3Cの仕様書は、変ったやり方や特殊な裏技なしで、素直にマーク附けする方法を示唆します。将来、「テクニック」を利用するにしても、それらの「肉」を乗せるための骨骼の作り方を学んでおくのは、悪くない事です。

仕様書に準拠し、シンプルなやり方で文書をHTML化する方法を述べた解説は、いくつもありません。しかし、その種の解説を読み、基本的なマーク附けの作法を学んでおくのは、有益です。以下に、良い解説をいくつか、紹介しておきます。

仕様書とその読み方

全くの素人には、リファレンスの方がありがたいかも知れません。しかし、残念ながら、ウェブにも書籍にも、仕様に忠実で、かつ網羅的なリファレンスは、案外ありません。慎重に良いものを選んで下さい。

良いリファレンスを探すよりは、仕様書そのものに当ってみる方が手っ取り早いかも知れません。「HTML入門」で解説者の解釈を読む前に、あるいは読んだ後に、HTMLの仕様書を読んでおくのは、復習にもなります。もっとも、HTML文書を本格的に書くつもりならば、仕様書にざっとでも目を通すのは必須です。

W3Cが作成し公開する仕様書は、割とわかり易く書かれたものです。技術文書独特の言回しを我慢できるならば、初心者でも読めます。悪い「ホームページ入門」を読むよりは、HTMLの仕様書そのものを読んだ方が役に立ちます。

W3Cが作成したDTD(文書型定義)そのものは、初心者には歯が立ちません。しかし、幾つかのルールを知っておけば、読めない事もありません。別にマニアでなければDTDを解析してはならない法などありませんので、勉強家の人は読んでみて下さい。頭の体操にもなります。

もつとも、英語の世界で作られた仕様であるだけに、W3Cで公開された仕様書には、日本人には訳のわからない定義の要素も幾つか見られます。また、仕様書の定義が抽象的であるために、具体的にどうやって利用すれば良いのかさっぱりわからない要素も幾つかあります。

仕様書にはたまに「罠」があります。XHTML 1.0/1.1の文書型宣言は、仕様書の例文の丸写しができません。注意が必要です。

おまけ