- 制作者(webmaster)
- 野嵜健秀(Takehide Nozaki)
- 改訂
- 2001-09-07
pre
解説
整形濟みテキストを表します。改行やスペースで既に整形されてゐる部分を、pre要素として明示します。
半角スペースや改行が、空白文字として扱はれず、そのままテキストとしてレンダリングに生かされます。仕樣書によれば、pre要素の中身に關しては、ワードラップ(テキストの折返し)をしない、等幅フォントで表現する、と云つた事が、視覺系ユーザエージェントには期待されてゐるやうです。
- 水平タブは使はないで下さい。水平タブがブラウザによつてどのやうに整形されるべきであるかは、仕樣書にて定義されてゐません(「使ふな」と云ふ感じで、仕樣書には書かれてゐる)。水平タブによる整形は常に一意の整形結果を生ずる譯ではない、と云ふのが「使ふべきでない」とされる理由です。
- ブロック要素なので、preがインライン要素の中身である事はありません。codeやsampと併用できますが、codeもsampもpreの中身にしかなりません。或は、既に整形されたテキストを包むやうに、preでマークアップして下さい。
- &などは實體參照を用ゐて記述しておいて下さい。
- マークアップの記述は、有效になるものは有效になるが、してはいけないものもあります。ブロック要素はもちろんの事、applet、basefont、big、font、iframe、img、object、small、strike、sub、supは、preの内部では一切使用されてゐてはなりません。
- pre要素と(非推奬の要素である)xmp要素とは、完全に別物です。
汎用屬性のclass、id、title、style、lang、dir(、xml:lang)が使用可能です。
HTML 4.0(1)仕樣書の邦譯を斬る
When handling preformatted text, visual user agents:
- 野嵜試譯
- 整形濟みテキストを扱ふ時、視覺系ユーザエージェントは、
- 9.3.4 整形されたテキスト:PRE要素(HTMLのコーディングチェック譯)
ブラウザの整形文の取り扱いは:
- 9.3.4 整形済テキスト: PRE要素(「内田譯」)
整形済テキストを取り扱う際、ユーザエージェントは次の制約を受ける。
Must not disable bidirectional processing.
- 野嵜試譯
- テキストの双方向性處理を無效にしてはなりません。
- 9.3.4 整形されたテキスト:PRE要素(HTMLのコーディングチェック譯)
文字の双方向性ができなくなることはありません
- 9.3.4 整形済テキスト: PRE要素(「内田譯」)
双方向性の処理を不可能にしなければならない。
※「内田譯」は2001年7月20日版
で修正されてゐます。視覚系ユーザエージェントは次の制約を受ける。
、双方向性の処理を不可能にしてはならない
、となつてゐます。
W3CのHTML 4.01仕樣書のBDO要素の解説(8.2.4 Overriding the bidirectional algorithm: the BDO element)にpre要素を用ゐた例が出てゐます。參照して下さい。