制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2002-03-03
改訂
2003-06-15

hr

視覚系ユーザエージェントで区切り線、横罫線(水平線)を表示させるための要素です。「フラットな構造」のHTML文書の中で、段落等の区切りを表す要素なので、ブロック要素です。空要素で、中身はありません。

段落等にはスタイルシートでボーダを引けますので、hrは必ずしも常に記述されなければならない要素ではありません。

罫線としてではなく、段落と段落の間を分かつセパレータとして利用する等の利用方法もあり得ます。通常は、古いブラウザ向けに、補助的に使用する、等の「常識的」な使用方法が紹介されます。ただ、それが本来の使用法だとも断定し難いので、hrは安易に使用しない方が無難です。

汎用属性のclass、id、title、style、lang、dir(、xml:lang)が使用可能です。langなんぞを指定してどうするのか、などの疑問もありますが、取敢ず指定は出来ます。

「ヘアライン」ではない

よろしくない「ほーむぺーじ入門」の解説者はhrの事を「ヘアライン」と呼びます。これは誤りです。hrは「Horizontal Rule」の略です。「Hair Line」の略ではありません。

hrの正式名称を正しく呼ぶか呼ばないかは、その解説が駄目「ほーむぺーじ入門」か否かを見分ける手がかりの一つです。

DTPの世界で細い線の事を「ヘアライン」と呼ぶ習慣がある様です。HTMLの解説で「ヘアライン」と呼ぶのは、解説者がもともとデザイナーだからではないですか。しかし、HTMLとDTPとは別なので、用語も異ります。適切に言葉を使用するのも、解説者の資格のひとつではないかと存じますが。