制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
公開
2001-03-29
改訂
2002-04-03

「掲示板荒し」に情けは無用

掲示板主宰者の心得

甘い顏をすると、馬鹿はつけあがります。

「荒し」相手に、コミュニケーションを取らうとしてはいけません。「荒し」はあなたを甘く見て、圖に乘ります。

しつこく嫌がらせをしてくる場合、本人の頭越しでISP等のアクセス元に直接聯絡し、對處して貰ひませう。「荒し」本人と交渉をしても、無駄です。

警察の力を借りる

いざと云ふ時には、警察に聯絡して下さい。犯罪である事が明かな發言をしてゐる荒しは、警告しても默りません。却つて居丈高にあなたを罵倒したり、あなたを惡者に仕立て上げようとして、場の雰圍氣をますます殺伐としたものにします。

警察に通報・相談した場合、絶對「私は警察に聯絡しました」と宣言しない事。掲示板荒しは犯罪です。犯罪者に、被害者が手の内を見せてはなりません。

掲示板の主宰者も反省が必要

投稿者が掲示板を荒すのは屡々問題になります。しかし、時々、投稿者をからかつたり嘲笑したりして面白がる掲示板の主宰者がゐます。

投稿者が複數のハンドルを使用して嫌がらせの投稿をするのは「荒し」ですが、複數のハンドルを使用して投稿者に嫌がらせをする主宰者もゐます。このやうな掲示板の主宰者もまた、「掲示板荒し」であると言つて良いでせう。

「掲示板の主宰者だから何をやつても正しい」とか「掲示板の主宰者のする事はその掲示板では全て正しいのだから、主宰者は何をやつても良い」とか云ふ事はありません。投稿者の批判に「ぶち切れ」て、目茶苦茶な言動を繰返した擧句、「管理者權限」と言つて投稿者を締め出して勝利宣言を出す掲示板の主宰者もゐますが、よろしくありません。

投稿する側も、主宰者の態度を良く見極める必要があります。主宰者に「荒し」屬性がある場合、その掲示板は危險です。主催者が「特權」を盾に、書き込んだ人間を社會的に抹殺しようとする事すらあります。

まとめ

現状、ウェブの掲示板は極めて安易な「メディア」となつてゐます。ウェブの掲示板は、誰でも書き込める一方、誰でも作れます。

主宰者だからと言つて一概に「正しい」とは言へませんし、投稿者だからと言つて一概に「惡い」とは言へません。

ただ言へるのは、掲示板では大概、「惡い」側の人間が「得」をして、「正しい」側が馬鹿を見る、と云ふ事です。アングラ方面ではどうだか知りませんが、一般にはかう言へるでせう──「ウェブサイトの制作者は掲示板を作らない方が無難です」「閲覽者も掲示板に書込まない方が安全です」。