- 公開
- 2002-01-02
- 最終改訂
- 2003-02-11
Windowsがハングアップした時の対処方法
ハングアップのパターン
一概に、これがハングアップだとは定義できません。
- アプリケーションが単体で死んだだけ。その他のアプリケーションやWindowsの機能は全て動作中。
- アプリケーションがWindows全体の動作を止めた。Windowsは動作継続中。
- アプリケーションが停止し、Windows全体を道連れにした。
たまに、Windowsの機能が停止し、アプリケーションを撃墜する事があります。
ただし、どんな場合にも、動作を停止し、ハングアップしたアプリケーションでは、作業中のデータを保存できません。
対処例
慣れれば、ハングアップ時の対処法は見当がつく様になります。慣れたくないものですが。
- [NumLock]を押してみて下さい。LEDが反応する場合、Windowsは動作中である可能性があります。
- マウスを動かすと、マウスカーソルは反応しますか。反応する場合(以下略)。
- マウスでアプリケーションをクリックすると、反応しますか。するアプリケーションと、しないアプリケーションがある場合、[Ctrl]+[Alt]+[Del]を押して、「プログラムの強制終了」のダイアログを出してみて下さい。もし出てくれば、ハングアップしたアプリケーションを終了させて、Windowsに戻れる可能性があります。大概は戻れます。
- マウスは動くが、どのアプリケーションをクリックしても反応がない場合もあります。やはり、[Ctrl]+[Alt]+[Del]を押して、「プログラムの強制終了」のダイアログを出してみて下さい。「反応なし」と表示されたアプリケーションを探して選択、そして「終了」ボタンを押してみます。すると、そのアプリケーションだけ切離せる事があります。たくさん「反応なし」が表示される場合もありますが、停止したアプリケーションは、大概一つです。状況から、本当に停止したアプリケーションを適切に判断し、強制終了させて下さい。
- ブルースクリーンが出た時は、慌てず、画面の文章を良く読んで下さい。Windowsがエラーを検知しました――この表示が出た場合、たいてい、何かキーを押せば、Windowsに戻れます。異常終了したアプリケーションは「行つたきり」になり、データは恢復できませんが、諦めるしかありません。Windowsに戻らず、またブルースクリーンになつた時は、[Ctrl]+[Alt]+[Del]を押して再起動させた方が安全です。
- [NumLock]キーにLEDが反応しない、マウスも動かない、[Ctrl]+[Alt]+[Del]を押しても反応しない――その時は、PCのHDDが動作中でない事を確認してから電源を切ります。サスペンドできるPCでは、電源ボタンを押してもサスペンドに入るだけの場合があります。マニュアルを参照して、電源の切り方を確認して下さい。稀に、コンセント(デスクトップ・タワー型PC)/バッテリ(ノート型PC)を引きぬかなければ駄目な場合もあるみたいです。
オプションとして、ハングアップしたらPC/Windowsを罵るのも、精神安定のために効果があります(ない?)。タワー型のPCの場合、壊れない様に注意しつつ蹴りを入れるのも(←駄目)。
Windowsが不安定になる原因と対処方法
Windowsの再インストールは最終手段です。そんな事をしなくとも、不安定なWindowsを再び安定させる事は不可能ではありません。
- アプリケーションがkernel32.dllで落ちる様になつた場合、パスワードファイルを一旦削除してみて下さい。[Windowsフォルダ]の *.pwlファイルを全て削除します。MS-DOSプロンプトから削除する場合、
del *.pwl
。
- MS-IMEが不安定な場合は、辞書ファイルの破損が原因の事も。取敢ずバックアップを取つてから再導入してみて下さい。
- プログラムが日本語テキストを表示できなくなつた時は、システムファイルチェッカでriched32.dllを復元してみて下さい。riched32.dllが壊れた/英語版に置換されたのが原因です。
- vbrun*.dllが見つからないとエラーを出して、アプリケーションが起動しない場合があります。VisualBasicのプログラムはランタイムdllが必要な(事もある)ので、Vector等から探して、貰つてきて下さい。
- unlha32.dllが見つからないとエラーを出して(以下略)。統合アーカイバプロジェクトからunlha32.dllを貰つてくるのが便利です。
- 印刷中にシステムリソースが減りつづける、システムがハングアップする――こんな時は、プリンタドライヴァがバグ持ちである事もありますが、ディスプレイドライヴァにバグがある場合も結構あります。
- システムが不規則に停止する場合、メモリ等のハードウェアに問題がある事もあり得ます。夏場は「CPUの熱暴走」も良く起きるものです。
異常ではありません
以下は、9x系Windowsの話。
- フロッピーディスクにアクセスすると、Windows9xの動作が緩慢になるのは、「正しい」挙動です。心配しないで大丈夫です。
- エクスプローラ/マイコンピュータ上からフロッピーディスクを(クイックフォーマットではなく)普通にフォーマットすると、時間がかかる事があります。MS-DOSプロンプトから
format a:
を実行した方が早い場合があります。
- Pentium IIIやCeleronを搭載したPCでも、Windows95/98の「システムのプロパティ」ではCPUが「Pentium II」だと表示されます。Windows98SE以前のOSはPentium IIIもCeleronも知らないので、これは「正しい」動作です。
- デスクトップが時々リフレッシュされるのも、「正しい」動作です。迷惑ですが。
- WIN386.SWPは、Windowsの動作中は、消せないですし、アクセスできません。Windowsのスワップファイルだからです。