Internet Explorer 4.0x(Win32版)

印象

• 或意味最も完成度の高いInternet Explorerです。OS(Windows 9x)との統合も割合巧く行つてゐます。ただし、Internet Explorer 5以降、WindowsとInternet Explorerの統合は、事實上廢止されてゐます。その結果、却つてトラブルが發生してゐるのですが。
• Cascading Style Sheets level 1のコアプロパティをほぼ完璧にサポートしてゐます。
• 日本語の判別機能に關しては、IE5よりもすぐれてゐる點があります。もつとも、正しい文字コードをhttpヘッダで送出するサーヴァに設置されてゐる、或はmetaタグできちんとcharsetが指定されてゐるHTML文書を閲覽する際には、本來ブラウザの文字コード判別機能は不要である筈ですが。

不具合

• Cascading Style Sheets level 2の實裝が極めてお粗末である、と云ふIE4の問題は、以前はさほど重大なものではありませんでしたが、現在ではかなり深刻なものとなりつつあります。Navigator 4.xに續いて、Internet Explorer 4.xも、Cascading Style Sheets愛好者から「切り捨て」られはじめてゐます。
• ポジショニングに關する問題があります。hx、p、と云つたブロック要素に直接positionを指定すると、なぜか正常にレンダリングされません。spanなどのインライン要素にpositionを設定してやる事で、この問題は囘避されます(HTMLソースが汚くなります)。
• floatに問題。float:rightを指定すると、なぜかtext-align:right(フロートされたボックス内のテキストが右寄せ)に。
• displayプロパティがきちんと實裝されてゐません。必ずしも致命的ではない問題ですが、一部のCSSマニアには不評です。
• 慥か初期のヴァージョン(無印4.0)には致命的なセキュリティホールが存在します。4.01以降にアップグレードする事。
• Hotmailアカウントへのアクセスを許すセキュリティホールがある。zdnn:IEの旧バージョンとHotmailの組み合わせに問題
• HTML文書のDOCTYPE宣言は氣にしないやうです。
• Microsoftも、Internet Explorer 4を殆ど切捨ててゐます。既にInternet Explorer 6がリリースされてゐる現状、IE4にこだはるのは危險と言へるでせう。レンダラの性能はともかく、セキュリティに關して問題があり過ぎる爲、IE4を使用するのはおすすめ出來ません。
• HTML 3.0で提唱されたacronym要素に對應する一方、HTML 4.0で採用される事になつたabbr要素に對應してゐません。その爲、W3Cは急遽、HTML 4.0でacronym要素を採用してゐます。

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