- 制作者(webmaster)
- 野嵜健秀(Takehide Nozaki)
PC用語集/X
X
- X window system。MITの商標。
- 主にUNIX上でGUIを實現するための仕組(OS/2版などもある)。
- Windowsと違ひ、グラフィック畫面を用意する事だけが目的であり、その上での見榮えやアプリケーション間通信のプロトコル等は定義されてゐない。Xサーヴァ上には別途デスクトップ環境やウィンドウマネージャを導入する必要がある。
X-68000
- SHARP製パーソナルワークステーション。
- モトローラの68000をCPUに採用。
- DOSマシンしかなかつた時代には一部に熱狂的なファンを生んだ。
- Macintoshが普及した事、68040の時代になつても68000を搭載し續けた事、SHARPの「やる氣」が無かつた事などが原因で、90年代はじめにひつそりと消えた。
- 熱狂的な信者は現在でもゐる。ユーザ主導による互換機の開發が進んでゐる(らしい)。
1987年に販賣開始されたモトローラ社68000MPUを採用したシャープの獨自規格コンピュータ。MS-DOSによく似たHuman68kやウィンドウシステムSX-WINDOWを持ち、當時としてはすぐれたグラフィック表示能力を持つてゐた。しかし、ビジネス用のアプリケーションが少かつた爲、一部のゲームユーザやCG作者に支持されたものの、汎く一般のユーザの支持を集める事はなかつた。
フロッピーディスクドライヴはMacと同じオートイジェクション機構を採用。68000MPUのお蔭でリニアアドレッシングが可能な爲、(當時としては)大容量のメモリを容易に扱へ、プログラマからはその點を評價されてゐた。
グラフィック畫面が解像度毎にアスペクト比が異り、環境によつて同じCGが縱に引伸ばされたり、横に引伸ばされたりする問題は有名(當時、X68kで描かれたCGをインターネットで公開してゐるサイトもあるが、アスペクト比の違ひは頭の痛い問題であるやうだ)。5インチディスクから3.5インチディスクへの移行に際して、ユーザの間に混亂を生じた事もある。また、獨自規格ゆゑ大量生産が出來ず、DOS/V時代の價格競爭には完全に取殘されてしまふ。68040の時代になつて漸くX68030が發賣された(1993年)ものの、時既に遲し、劣勢を挽囘する事は出來なかつた。
シャープで生産が中止された以後は滿開製作所が細々と周辺機器やディスクマガジンをリリースしてゐた。しかし、さすがにユーザ離れが進み、滿開製作所は經營惡化によりX68k關聯事業から今春(2000年)撤退を決定。同社はX68k「後繼機」(コードネーム「零式」)の開發を進めてゐたが、そのプロジェクトは他社に讓渡されたさうである。少し前、「Oh! X」(ソフトバンク刊のX1/X68k專門誌)が「復刊」され、結構賣れてゐたやうだつたが、結局CG記事やら廢人記事やらが受けただけでしかなかつたやうだ。
x86
- Intel製のCPUのシリーズ。
- 8086(1978年)、8088(1979年)、80286(1982年)、80386(1985年、i386)、i486(1989年)、Pentium(1993年)、Pentium Pro(1995年)、Pentium II、Pentium III。
- CPUとチップセットの変移メモ
XGA
- IBMが開發したPS/2用のヴィデオシステム。
- もともとMCA專用だが、ISA版もある事はある。
- 高速化・ハイリフレッシュレート化されたXGA2も存在。
- VGA以前の機能を全て含んだ上で、640x480ドット65536色と1024x768ドット256色のグラフィックモード等を持つ。
- Windowsのアイコン等の表示に使へるスプライト機能を搭載してゐる。
- ATIやS3等のSVGAが一般化したため、XGAはIBM「純正」の製品であるにもかかはらず、PC界の標準とならなかつた。
- 1024x768ドットの解像度の意味で用ゐられる事もあるが誤用。
XHTML
- W3Cが規格化した、Webパブリッシング用の文書形式の一つ。
- SGMLアプリケーションとして書かれてゐたHTMLのDTDを、XMLに適合するやうに書直し、HTMLをXMLの一アプリケーションとして再定義したもの。
- 當初、mimeタイプはHTMLと同じ、text/htmlとされた。ただし、text/xmlでサーヴァから送られてくると、User AgentはXMLとして解釋する。現在、「text/xhtml」が檢討されてゐる。
- タグに大文字を使用する事、終了タグを省略する事は禁止される。
- フレームは廢止され、XFramesが別に檢討されてゐる。
XML
- Extensible Markup Language、「擴張可能なマーク付け言語」。
- W3Cが規格化した、インターネット等に於るデータ交換の爲の標準形式。
- 言語記述言語(メタ言語)としてスキーマを記述するのにも、データを記述するのにも使へる。
- SGML處理系のプログラムが扱へるやうに、文法的にはSGMLのサブセットとなつてゐる。ただし、「SGMLの機能限定版」ではない。構文・機能にはSGMLと異る部分がある。場合によつて、SGMLを超えた機能も利用出來る場合がある。
- データのエラーを許さない事により、エラー訂正機構を省略したパーサを利用出來るやうにする、と云ふもの。例へば、マーク附けでは、開始タグと終了タグを明示する事が常に最低限、要求される。
XML文書
- XMLの仕樣書で定められた形式で書かれた文書の事をXML文書と呼ぶ。
- 全ての要素は適切に明示されてゐるが、スキーマが明示されてゐない文書を、Well-Formed(整形式の)XML文書と呼ぶ。この場合、スキーマは暗示されてゐると看做される。
- 全ての要素が適切に明示され、スキーマが明示されてゐるXML文書を、ValidなXML文書と呼ぶ。
- mimeタイプでXML文書と通知された場合、プログラムはXML文書としてそのデータを扱ふだらう。
XMS
- Extended Memory Specification
- 8086で動作するやうに作られたMS-DOSでは、1MB以上のメモリを管理出來ない。XMSは、MS-DOSで1MB以上のメモリ領域にアクセスする爲の規格として作られた。
- Lotus、Intel、Microsoft、ASTリサーチの4社により策定された擴張メモリ仕樣。
- HMA(High Memory Area:ハイメモリ領域)、UMB(Upper Memory Block:アッパーメモリブロック)、EMB(Extended Memory Block:擴張メモリブロック)の總稱。
- メモリ操作の爲のファンクションコールを利用して、DOSからプロテクトメモリを操作する。
- EMSと違つてページフレームを使用しなくとも良い。
XSL
- Extensible Stylesheet Language。
- 或XML文書をフォーマット情報附きのXML文書に變換する爲のスタイルシートの仕組。データ變換過程の定義を擔當する。
- 表現過程の定義を擔當するCascading Style Sheetsとは、概念的に異る。
- 2001年10月16日、W3C勸告になつた。
XSLT
- Extensible Stylesheet Language Transformations。
- XSLの一部。
- XML文書をXHTMLの文書に變換する際等に使はれる。