制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)

PC用語集/X

X

X-68000


1987年に販賣開始されたモトローラ社68000MPUを採用したシャープの獨自規格コンピュータ。MS-DOSによく似たHuman68kやウィンドウシステムSX-WINDOWを持ち、當時としてはすぐれたグラフィック表示能力を持つてゐた。しかし、ビジネス用のアプリケーションが少かつた爲、一部のゲームユーザやCG作者に支持されたものの、汎く一般のユーザの支持を集める事はなかつた。

フロッピーディスクドライヴはMacと同じオートイジェクション機構を採用。68000MPUのお蔭でリニアアドレッシングが可能な爲、(當時としては)大容量のメモリを容易に扱へ、プログラマからはその點を評價されてゐた。

グラフィック畫面が解像度毎にアスペクト比が異り、環境によつて同じCGが縱に引伸ばされたり、横に引伸ばされたりする問題は有名(當時、X68kで描かれたCGをインターネットで公開してゐるサイトもあるが、アスペクト比の違ひは頭の痛い問題であるやうだ)。5インチディスクから3.5インチディスクへの移行に際して、ユーザの間に混亂を生じた事もある。また、獨自規格ゆゑ大量生産が出來ず、DOS/V時代の價格競爭には完全に取殘されてしまふ。68040の時代になつて漸くX68030が發賣された(1993年)ものの、時既に遲し、劣勢を挽囘する事は出來なかつた。

シャープで生産が中止された以後は滿開製作所が細々と周辺機器やディスクマガジンをリリースしてゐた。しかし、さすがにユーザ離れが進み、滿開製作所は經營惡化によりX68k關聯事業から今春(2000年)撤退を決定。同社はX68k「後繼機」(コードネーム「零式」)の開發を進めてゐたが、そのプロジェクトは他社に讓渡されたさうである。少し前、「Oh! X」(ソフトバンク刊のX1/X68k專門誌)が「復刊」され、結構賣れてゐたやうだつたが、結局CG記事やら廢人記事やらが受けただけでしかなかつたやうだ。

x86

XGA

XHTML

XML

XML文書

XMS

XSL

XSLT