- 制作者(webmaster)
- 野嵜健秀(Takehide Nozaki)
PC用語集/W
W3C
- The World Wide Web Consortium。
- 1994年10月、ティム・バーナーズ・リー氏が設立。
- HTMLやXML、PNG等、ウェブに於る次世代技術のオープンな仕樣或はプロトコルを檢討、策定を目指す組織。
- 構成員はウェブ關係のヴェンダが中心。
Warp
ヴァージョン3.x以降のOS/2の愛稱。
WDM
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- Windows Driver Model。
- 1996年にMicrosoftが發表したドライヴァアーキテクチャ。Windows9xとWindowsNTとの間でデヴァイスドライヴァを共通化するのが目的。
- Windows側がClass及びBusのインタフェイスを提供してをり、ハードウェアメーカはそれらのインタフェイスに對應したminidriverを開發するだけで濟む。(從來は全てがメーカ任せ)
- Windows9x系ではWindows95 OSR2以降のWindowsで實裝されてゐる。
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- Wavelength Division Multiplexing。
- 波長多重傳送。波長分割多重通信。
- 複數の波長を使用して光信號を多重化し、光ファイバ一本當りの傳送容量を増やす技術。WDMを用ゐれば、傳送容量の大容量化及び傳送速度の高速化の爲に新たなファイバを敷設しないで濟む。
- 從來の光ファイバ網をそのまま利用しつつ、短期間で囘線容量を増やせるので、インターネット時代になつて注目されてゐる。
WebLog
WebZine
流行語。インターネットのウェブ黎明期に、「ウェブで公開される雜誌」として喧傳されたサイトの形式の事。紙媒體の雜誌がウェブで公開してゐるサイトをWebZineと呼ぶ事が多かつた。現在では死語となつてゐる。
「Web日記」
ウェブで公開してゐる日記のやうな雜文を「Web日記」と呼ぶ事がある。主に日本で一般的なサイト或はサイトコンテンツの形式で、歐米では餘り存在しないものであつたらしい。その種のサイトやサイトコンテンツは一九九〇年代から存在し、當時大森英司(須藤玲司)氏や大森望氏らが「ハイパーダイアリー」なる名稱を用ゐた事があるが、現在は「ウェブ日記」程度の言ひ方しか通用してゐない。
Win/V
- 英語版Windows 3.1/3.11及びその互換製品で日本語Windows 3.0互換の入出力を可能にする、日本のサードパーティ(C.F.コンピューティング)製プログラム。
- 日本語TrueTypeは直接利用出來ず、Wifeのドライヴァ經由で使用する(製品版Win/Vに添附)。
- 日本語版の發賣されてゐないWindows 3.11/Windows for Workgroupで日本語を使用するのに使へる。
- Windows95對應ベータ版Win/Vを見たビル・ゲイツがマイクロソフトKKを叱咤し、日本語版Windows95の發賣が早められた、と云ふ逸話(噂?)がある。
win.com
- DOSからWindows(16bitのWindows)を起動するローダ。Windowsのカーネルや幾つかの*.dllファイルをメモリにロードする(スタンダードモードか、386エンハンスドモードかで、ロードされるモジュールは異る)。
- Windows 3.x時代にはコマンドプロンプトで生成する或やり方が知られてゐた。起動時のロゴを變更するのに使はれた。
win.ini
Windowsで、Windowsやアプリケーションの設定が書込まれるテキストファイル。
window
- ウィンドウ。
- 情報を表示するためにGUI環境で使はれる、畫面上の一部分を占める領域の事。デスクトップメタファの一種。
Windows
- Microsoftが開發したPC用OS及びOE。
- 1.x〜3.xはMS-DOS上で動作するOE。
- 95、98は、DOSから起動するが、獨自にシステムを管理するOSである。
- Meは9x系列だが、MS-DOSを經由せずに起動する。
- NT/2000/XPはOSである。NTはMicrosoft初のオリジナルOS。ただし、NT系のWindowsは、實はOS/2が原形だと言はれる。
- ハンドヘルド機用のOSとしてWindowsCE等が提供されてゐる。
WindowsCE
WinG
ゲーム用ライブラリ。DirectXがマルチメディア關係のAPIの本命となつた爲、既に使はれてゐない。
WinGやDirectXの開發については、『マイクロソフト帝国の反逆者たち』(マイケル・ドラモンド著・徳間書店)が詳しい。
Wired
PC中心のサブカル雜誌。現在はWebZineとして生延びてゐる。
WordPad
- Windows95以降、Windows標準搭載となつた簡易ワードプロセッサプログラム。テキスト、RichText、Wordの文書を讀込める。
- 實はRichEditコントロールのサンプルプログラムである。Windows3.1以前の「Write」よりも機能は落ちる。
WordPerfect
MS-DOS時代、ワードプロセッサの王者だつたプログラム。Windows時代になつてWordに負けた。以來身賣りを繰返し、現在は無料で入手可能。
WorkPlaceShell
- OS/2 2.0から搭載されたグラフィカルなシェル。Presentation Manager上で動作する。オブジェクト指向に基いて設計されてゐた。Windows95のGUIに大に影響を與へた。
- WorkPlaceShellは一時期、IBMのOS戰略の中核を擔つてゐた。WorkPlace DOSは試作品が公開され、WorkPlaceShell for Windowsは試作品が一般公開された(Windows 3.1用)。ハイエンド向けにWorkPlace OSが提供される豫定もあつた。MicrosoftのWindows95やNTが壓倒的なシェアを占めるやうになつて、敗北を認めたIBMはWorkPlace戰略を撤囘した。
WordPro
現行のLotus製ワードプロセッサプログラム。AmiProの後繼ソフト。登場した時點で既にMS Wordが市場を獨占してをり、WordProが時代の主役となる事はなかつた。
Word Processor
文章を打込んで、綺麗に整形するまでの作業を一通りこなせるプログラムの事。DTPプログラムと違ひ、入力と整形の兩方の作業で使へるやうに意圖して作成されてゐる。WindowsではMicrosoft Wordや一太郎が有名。基本的にプロ向けではなくコンシューマ向けの製品である。本の出版に使はれる事は餘りない。
Worm
自己増殖を行ひ、破壞活動を行ふプログラムの事。他のプログラムに寄生せず、單獨で成立するプログラムとして存在する點で本來の意味のコンピュータウイルスとは區別される(が、最近は區別が曖昧になつてゐる)。簡便なスクリプト言語やマクロで作られる事も多い。
Write
- Windows3.1以前、Windowsに標準搭載されてゐた簡易ワードプロセッサプログラム。オンラインソフトや商業用アプリケーションのオンラインマニュアルは、屡々Write文書として提供されてゐた。
- データファイルの擴張子は「*.wri」。
WWW
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WorldWideWeb。
ティム・バーナーズ・リーによつて提唱され、Mosaic等のブラウザが普及して一般化した、インターネットのサーヴィスの一種。日本人が「ホームページ」と呼ぶものの正體。
「だぶだぶだぶ」と讀まれる事もあるが、みんなウェブと言つてゐる。スリーダブリュー等と讀んでも通じない。俗に「うーうーうー」と讀まれる事もあるらしい。一説に「わんわんわん」と讀まれる事もあるさうだが、洒落以上の物ではない。
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World Wide Wotakuの略。
WWW黎明期に存在した大森英司氏の傳説的なウェブサイト。
WX
- エー・アイ・ソフト製かな漢字變換プログラム。
- WXP、WX-2、WX-3、WXGがある。初期のMS-IMEはWX-2のOEMらしい。
- 以前はキーバインドのカスタマイズが自由に出來ると云ふので玄人から支持された。今ではIMEでは常識的な機能となつてしまつた爲、全く注目されない。
- 辭書が壞れにくいと云ふ意外な長所がある。メンテナンス用のツールが提供され、かなり細かい部分まで辭書の調整が可能である。しかし、かな漢字變換の本質的な部分は餘り改良されてゐないやうだ。
- 現行のWXGは、おまけの機能を大量に盛込む事でアピールしてゐる。簡易飜譯機能等が附屬してゐるが、それほど役には立たない。WXG3ではセットアップ時に「ロボットインストール」と云ふふざけたインタフェイスを採用し、大顰蹙を買つた(現行のWXG4では削除されてゐる)。
- Linux版も提供されてゐる。WindowsXPには正式對應せず(動作はする)。エー・アイ・ソフトに見捨てられつつあるとも言はれる。
WYSIWYG
- What You See Is What You Get.
- 本來、モニタの表示と印刷結果(プリントアウト)がぴつたり一致する事。Macのキャッチコピーだつた。
- 今やHTML文書のオーサリングツールについても言はれるが、誤用である。