- 制作者(webmaster)
- 野嵜健秀(Takehide Nozaki)
PC用語集/B
back up
バックアップ。
- システムクラッシュや天災その他の不慮の事故に備へて、必要なユーザデータを本體の記憶裝置とは別にとつておく事。本體が御釋迦になつた時、バックアップからデータを書き戻して復舊する。
- 例へば、普段はHDDで運用してゐるデータを、CD-RやMO、PD、ZIPなどのメディアに別にコピーしておく。別のHDDやネットワークの別のマシンにコピーしておいても良い。
- 必要な時にとつてゐない事が多いので、気がついたらバックアップを取る習慣を付けておく事。
BASE64
BASIC
- Beginner's All-purpose Symbolic Instruction Code。
- 1964年、アメリカのダートマス大學で開發されたプログラミング言語。英語をベースにした命令や構文で、記述が簡單だつた事から、初心者向けのプログラミング言語として普及した。
- Microsoftの製品が有名。初期のマイコン等ではOS代りに使はれた。
- インタープリタ限定ではない。コンパイラもある。
Batch File
- 命令を一括指定し、コンピュータに纏めて處理させるのをバッチ處理と云ふ。その一括指定をするファイルがバッチファイル。
- MS-DOSで實行可能なスクリプトファイルをバッチファイルと云ふ。擴張子.bat。單純にDOSの内部・外部コマンドや、簡單な命令を羅列出來るのみ。ちなみに、このバッチファイルをコンパイルするバッチコンパイラがフリーソフトに存在する。
BBS
- Bulletin Board System。
- 電子會議室。
- インターネット以前のパソコン通信に存在したサーヴィス。ウェブの「BBS」はこれを模したもの。
- 一般にBBSと呼ばれるシステムは匿名可なので、情報の信頼性が低い。
bench mark
- ベンチマークテスト。
- もとは「水準点」「基準」と云ふ意味。
- PC用語としては、PC(のパーツ)の速度計測及び他機種との比較を行ふ事を云ふ。DOS/V黎明期には、これを目的にPCを購入する廢人が續出した。
- ベンチマークテスト用のプログラムが幾つか存在する。
- ハードウェアの高速化に伴ひ、多くのシステムはわざわざ速度を計測する意味がなくなつてしまつた。
biling.sys
- MicrosoftのDOSで、コードページ切換へ等の際に使用されるドライヴァ。
- AXの亡靈。
binary
バイナリ。
- 「2進の」「2進法の」の意。0か1の2進數形式で構成されてゐる事。或はそのデータ。
- テキストファイルでないファイルは皆バイナリファイルである。
- GNU方面の用語。GNU系のフリーソフトはプログラムソースで配布されるのが普通で、特にコンパイル濟みのプログラムが配布される時には「バイナリ」と注記される。
BinHex
BIOS
- Basic Input/Output System。
- 多くの場合ROMに格納されてゐて、コンピュータ本體と周邊機器との入出力を制御するプログラムの事。SCSIボードやヴィデオボードにも載つてゐるが、單にBIOSと言ふ場合は大概マザーボードに載つてゐるものを指す。
- ハードウェアのパラメタを設定・記録する爲のセットアッププログラムもBIOSに含まれる。
- 現在はWindows等のOSが直接ハードウェアを驅動するので、BIOSはOSが起動するまでの間にしか使はれない。
- PCの場合、オリジナルはIBM製だが、同等のプログラムを互換メーカが開發・販賣してゐる。Phoenix Technologies、American Megatrend Industry(AMI)、Award Software、Microid Research(MR)等のBIOS專業メーカが存在したが、從連衡により現在はPhoenix(Award)とAMIの二系統に集約された。COMPAQ等のPCメーカもBIOSを自社で開發してゐた事がある。
bit
- コンピュータに於る單位。binary digit の略。「1ビット」は「0」または「1」。「2ビット」は「00」「01」「10」「11」。以下略。
- 共立出版發行の雜誌。
bit rate
- ビットレート。單位時間あたりで轉送できるデータ量の事。
- 單位としてbps(bit per second)、B/s(byte per second)を使ふ。
- デジタル映像、デジタル音聲における畫質や音質を決める一要素となる。マルチメディアデータでは、可變ビットレート(VBR)の場合と固定ビットレート(CBR)の場合とがある。
「blog」
- 歐米で發生したウェブサイトの形式のひとつ。「ウェブを利用した個人レヴェルのメディア」とされる。時事問題等を扱ひ、だいたい毎日、同じURLのファイルが更新され、定期的に過去ログへとまはされる。一つの記事には、IDが振られてゐてリンクを張られて言及可能となつてゐたり、閲覽者がコメントを附けられ(それが即座にファイルに反映され)るやうになつてゐたりする。
- 「ウェブ日記」と違つて個人的な生活記録を含めるべきでないとされてゐる。一方で、事實の速報である「ニュースサイト」とも區別される。
- 「blog」は所謂「blogツール」によつて生成されるが、「blogツールを利用する事=blogする事」ではない、とされる。
- web logが轉じて「We blog」と書かれるやうになり、「動詞」としての「blog」が單獨の語として成立したとされる。
- 狹義には「XML技術をベースにしたCMS(コンテンツマネジメントシステム)の一種」の事。
blue screen
- Windowsが、致命的なエラーを檢出した際に表示するテキストベースの警告畫面の事。俗稱である。
- [Enter] 等で脱出可能の場合と、[Ctrl] + [Alt] + [Del] で再起動した方が良い場合とがある。
- PC-98ではIBM PCと畫面表示の方法が異る爲、ブラックスクリーンになる。
board
- 一般に、コンピュータ等の基盤。
- PCの擴張スロットに插す基盤の類を、擴張ボードとか、擴張カードとか言つたりする。
- 個人的に、「カード」と言ふと「PCカード」と紛らはしいので「ボード」と言ふ事にしてゐる。
bold
- フォントのファミリの中で、線を太くしたフォントの事。
- 英字フォントでは專用フォント。データファイルが別でも、通常フォントと同一のファミリと見做す。
- 日本語フォントでは、データサイズの兼合ひから、通常のフォントをドットをずらして疑似的にボールドに見せかける事がある(WindowsのMSゴシックやMS明朝等)。
Borland
- TurboPascalで一世を風靡したソフトウェアメーカ。
- Paradoxなどのデータベース製品でも有名。
- Microsoftと競合ふが敗北。
- のち、Delphiで復活。
- C++ builderでVisual C++に對抗。
- 一時インプライズに社名を變更するが、2000(平成12)年11月14日、再びボーランドに社名を戻す事を決定してゐる。
- 現在はObjectPascalベースのGUIプログラミングツール「Delphi」が有名。
bps
- bits per second。
- 一秒間あたりに轉送できるデータ量を表はす單位。
- 通信の速度やマルチメディアデータの壓縮の程度を示すのに使はれる。
browser
- ブラウザ。閲覽プログラム一般の事を指して云ふ。單に「ブラウザ」と言つても、それだけでは何の事かわからない場合がある。
- ファイルブラウザ(ファイラ)やウェブブラウザ(ウェブクライアント・User Agentの一種)等、色々ある。テキストファイルのブラウザや畫像のブラウザもある。
- Internet ExplorerやNetscape Navigator、Firefox、Operaは、HTML文書等を閲覽するためのウェブブラウザ。インターネット關係の話をしてゐる事が明かな場合、略して屡々「ブラウザ」と呼ばれる。
byte
- コンピュータに於る單位。8bit=1byte。
- IT雜誌BYTE Magazine。日本では日經が「日經バイト」を刊行してゐる。