制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
初出
「闇黒日記」平成13年10月9日
公開
2001-10-11
改訂
2001-11-24

Yahoo! サービス利用規約事件

Yahoo! JAPANも、やる事が考へなしだからしよつちゆう問題を起す譯だが。

Yahoo! JAPANには掲示板など、ユーザーのみなさまが送信(発信)したコンテンツを不特定多数のユーザーがアクセスできるサービスがあります。このような不特定多数のユーザーがアクセスできるサービスに対してユーザーがコンテンツを送信(発信)した場合、ユーザーはYahoo! JAPANに対して、当該コンテンツを日本の国内外で無償で非独占的に使用する(複製、公開、送信、頒布、譲渡、貸与、翻訳、翻案を含む)権利を許諾(サブライセンス権を含む)したものとみなします。また、ユーザーは著作者人格権を行使しないものとします。

この條項に、多くのYahoo!或はGeoCities利用者が憤慨してゐるやうだが、をかしいんぢやないか。

Yahoo!は、本質的に2ちゃんねると同樣、匿名で物を言ふ爲のサーヴィスである。Yahoo!で身許を明かすのは間違ひである。ここでは、私(野嵜)の個人的價値觀とは無關係の事實として、間違ひと述べた。Yahoo!はさう考へてゐる筈である、と云ふ事だ。

匿名による發言者が著作者人格権を行使しないのは、ネットワークでは常識であつて、それゆゑひろゆきは2ちゃんねるの投稿を勝手に本にして賣る事が出來たのではなかったか。Yahoo!のユーザも當然、匿名であるべきなのだから、掲示板での發言やGeoCitiesのコンテンツをYahoo!側に利用されて當然である。


と言ふか、以下の條項は、別の意味で非道いものだと思ふ。

ユーザーがコンテンツを利用される際は、内容の信頼性、正確性、完成度、有用性(有益性)などについてご自身で判断され、ご自身の責任とリスク負担のもとで行うことに同意するものします。したがって、たとえば掲示板などのすべてのサービスを含め、Yahoo! JAPANに掲載されているコンテンツは、信用(信頼)することができないものである可能性があることをよくご認識ください。

自分のところのサーヴィスは信用出來ないかも知れないよ、と宣言するサーヴィスも珍しい。