制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
初出
「闇黒日記」平成14年5月23日
公開
2002-09-15

『ウェブ・ユーザビリティ ルールブック 顧客を増やすサイト設計』の困つた解説

「blockquoteでインデント」を推奬?

『ウェブ・ユーザビリティ ルールブック 顧客を増やすサイト設計』を讀んでゐたら、以下の記述に遭遇。

次に、インデントだが、これは箇条書きや引用句、具体例などを他の文章と区別する際に効果的な方法である。HTMLでスペースを使ってインデントしたものは、文字の大きさを変えたり、ブラウザーサイズを変えたりするとインデントが崩れてしまうため、<BLOCKQUOTE>タグを使ってインデントすると綺麗に仕上がる。

執筆者である(株)ビービットの武井由紀子氏も、監修者である篠原稔和氏(@ ソシオメディア)も、HTMLの事は何も知らないらしい。だから、平氣で「モザイク系のブラウザによる整形結果」を根據に全てを判斷しようとするのである。しかし、特定のブラウザに依存したHTMLの書き方をする事では、ユーザビリティの良いサイトは實現出來ない筈だ。

殊、「blockquoteでインデント」は最惡の記法である。この記法を採用した場合、引用は一體、どのやうにして表現すれば良いのであらうか。ここに、ローカルルールがまた一つ、發生する。そして、ローカルルールは、そのサイトのユーザビリティを少からず低下させる。

結論

ウェブ・ユーザビリティの關係者がHTMLに關して無知なのは困る。