制作者(webmaster)
野嵜健秀(Takehide Nozaki)
初出
「闇黒日記」平成二十年十月十五日
公開
2009-01-18

「ITPro」を斬る

平成二十年十月十五日
ブラウザに実際に表示されるのは,HTML文書のどの部分?:ITpro
「bodyが正解」と大嘘を言つてゐる。
ITpro
解答で例えば次のようなHTML文書があったとします。なんて言つてゐるが、この時點でこの解答がをかしい事は明か。最初にその「例」を示しておかなければそもそも問題として成立しないのだから、この解答の示し方は「後出しじゃんけん」の類に當る。最初に「このHTML文書では」と、條件をきちんと示してゐるならば、問題として成立つ。しかし、今の場合、さうではない。
だから、解答に示されてゐる以外のHTML文書を前提に答を考へても、何の問題もない。
<title>title</title>
こんなHTML文書だつたら何うだらう。bodyの中身がないんだから、Webページに表示される文字は何もない事になる。これでも「答はbodyだ」と言張る積りだらうか。もちろん、暗示的にbodyは「ある」訣で、空白と云ふ内容をブラウザは表示すると言張る事は考へられなくもないが、ちよつとそれは形而上學的に過ぎる解答だらう。IT的にはもつと常識的な解答であるべきだ。
HTML4.01 Framesetでは、そもそもbody要素がオプションで、bodyがないHTML文書があり得るのだから、出題自體が誤。もちろん、noframes要素の中にbodyを書けるけれども、、フレーム對應のブラウザでは表示されない。
平成二十年十月十五日
「IT Pro がまたやっちゃった」@水無月ばけらのえび日記
どうでもいい雑記その235 : 雑記帳 : der Gegenwart
平成二十年十月十五日
と言ふかさ、http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20081003/316108/をW3CのValidatorに投げるとErrors found while checking this document as HTML 4.01 Transitional!になるんで、このページのHTML文書がそもそも間違ひ、このように,WebページはHTML文書で書かれていますが,なんて書かれてゐるが、ブラウザは「HTML文書ではない」ものを表示してゐるんだよ――とか昔は嫌みを言つたものだが、HTTPヘッダでtext/htmlと稱してゐるのだから云々。
平成二十年十月十五日
と言ふか、ブラウザに実際に表示されるのは,HTML文書のどの部分?実際にページとして表示されているのは,どのタグで指定した部分でしょうか。とは意味が違ふ質問だ。
何時如何なる場合でも「ブラウザに表示される」要素と言へばtitleだが、しかし、「ページ」なるものに「表示される」か何うかと言へば、話は全然變つてしまふ。この「ページ」なる概念、以前から言つてゐるけれども無茶苦茶曖昧で、具體的に何を指すのかさつぱりわからない。もちろん、ITProや出題者の連中も、一人だつてわかつてはゐないし、説明も出來ない。「いや、だから、表示されてるだろ」とか言返されるかも知れないが、ダイナミックな「表示されてゐる」と云ふ事とスタティックな「ぺーじ」なる概念とは全然別物だ。さあ、ぺーじつて何ですか。説明して下さい。
また、ブラウザブラウザと簡單に言つてゐるが、どのブラウザかをはつきり言はないのは何なのだらう。Internet Explorerとlynxが同じウェブブラウザと云ふジャンルに屬するプログラムである事は、論ずるまでもなく事實で、lynxでは「ぺーじ」の中にtitleが表示される、と言張る事だつてできる表示になつてゐたりする。
平成二十年十月十五日
ptj スタッフブログ
ITProの愚問を出題してゐた連中の「ブログ」。いろいろひどいな。ひどいと言ふかイタいと言ふか。
何處かの世界ではミスは「學者生命」の危機なんだよ。ITの世界は甘いぜ。笑。