サイトが既に消滅してゐます。その爲、本記事もobsoleteとします。
http://www.mitene.or.jp/~k-numa/は、IBM HomePage Builder 2000によつて作成されてゐます。font要素だのalign屬性だのcenter要素だのを使ひ捲つたあげくHTML 4.0 Strictを宣言してゐる邊り、HPBは相變らず無謀です。こんな屑エディタを使つてHTML講座を作つてしまふのも、無茶と言へば無茶な話です。
この手のサイトにありがちの「樂しげ〜」な雰圍氣がいつぱいです。星が飛んでゐます。お蔭で、どこが入口やらさつぱりわからない。下の方にYahoo!檢索がありますが、入口のわからない人はこれでYahoo!に行け、とでも言ひたいのでせうか。いやいや、この手の講座を作る人は皆親切ですので、何らかの善意が介在するものと考へざるを得ません。
It clicks and it goes into inside.
なるアンカー。英語として正しいのだらうか?
下の方には、このページは、InternetExplorer5(下線付:Mosaic系のUAではアンカーと紛らはしい)とNetscapecommunicator4.5(打消し線付)で、動作確認されています
、と書かれてゐる。IE5で閲覽するとウィンドウ内を星が飛び囘るが、NN4で閲覽すると數秒おきにウィンドウ内がフラッシュする。
例によつてフレーム。
centerやらfontやら、擧句marqueeやらでごてごてと飾り立てられた上、HPBに強引に「HTML 4.0 Strict」の宣言をされてゐる。
やつぱりありがちな、時間によつて異るメッセージをJavaScriptで實現。ソースを覗くと、フレンドリーなんだか獨りで滑つてゐるのだかよくわからない、ぬるいメッセージが並んでゐる。
こちらも、僞「HTML 4.0 Strict」。JavaScriptでアンカーの上にマウスが來ると色が變る、と云ふのを實現してゐる。CSSでならばもつと簡單に出來る。
しかし、自己紹介を見るとここの作者、高校生なのださうで。高校生ならばかう云ふサイトを作るのも仕方がないと云へば仕方がないのだらうなあ……(いきなり結論か)。
で、HTML Dictonary:メインページで「HP作成講座」を「クリックする」と、新しいウィンドウが開く。これではわざわざフレームにした意味がないと思ふが如何。
ここからHTMLですよーという宣言、に書換へられてゐるが、それは「html要素の意味」ではなく、DOCTYPE宣言の意味だ。
では、ページのタイトルを入れましょう、と言つて、タイトルを書かせるのは立派。
タイトルタグにはさまれた文字は、画面の一番右上に表示されます、ッて、lynxユーザですかあなたは。記述が消されてゐます。
次に、ページの設定をしましょうで、
何も設定しない時は(デフォルト値)と云ふ記述があるが、そんなデフォルト値は存在しない。
このタグにはさまれたものをページに表示します、と云ふ意味などない。そもそも、CSSで幾らでも表示は制御出來ます。テキストや畫像を追加してブラウザに表示させる事も、CSSでは出來ます。
基本の文字だけの機能をまとめた物HTML0、
基本に画像の張りつけなどをサポートしたHTML1.0、
さらに、テーブル、フレーム機能をプラスしたHTML3.0が存在する、と云ふ大嘘を書いてゐる。
HTMLと言う命令と云ふ言ひ方がそもそも間違ひです。HTMLは命令ではありません。
この拡張子は[*.jpg][*.jpe]と2種類あります。と言つてゐます。FATの8.3形式と云ふ制約のせゐで、*.jpegと云ふ擴張子の末尾のgが缺ける事があるだけです。そもそも、畫像形式と擴張子との間には必然的な結び附きがありません。
改行したい!の解説で、なぜか
<BR>と云ふ文字列の色が背景色と同じ色に設定されて讀めない。
右寄せや中央揃えしたい!の解説で、
これもタグなんですと云ふ文句。見榮えをタグで指定するのはhtml 4.01では非推奬。
文字を変化たい!(FONTタグ編)。fontはhtml 4.01では非推奬。
文字の大きさを変えたい(簡単編)。何でこんなに文字の大きさを無意味に變へたがるかねえ。
なし。
リンクと言うものは、ページからページへの移動のことです。と云ふ説明が間違ひ。リンクは、一般にアンカー間の關係の事を、詰り、リソース間の明示された關係の事を言ひます。
罫線の解説。テーブルは辞書で調べた方が解りやすいでしょう
、との事。
frameの解説。tableとともにどこかにやつてしまつてくれた方が良かつた。
NOFRAME
と書いてゐるのは大減點。
あなたのブラウザはフレームに対応していません。対応済みのブラウザを用意してくださいなるメッセージを例として書いてゐるのも大減點。もつとも、NOFRAMEなる「タグ」には必ず書くべき文句なのかも知れませんが、さう云ふ事の記された仕樣書の存在を、私は知りません。
<html>
は、ここからHTML命令の開始です、と云ふ意味だと決めつけてゐる。
<HTML>
ようこそ○○のホームページへ。
</HTML>
これだけでも十分ホームページは出来ます。
しかし、このタグにドキュメントの情報をかく人は少ないし、ページに表示されてしまうので邪魔なだけです、
このタグは、<HTML>の必ず次に書かなければならないタグです、と云ふ大嘘を書いてゐる。著作權や作者の情報はmetaタグの屬性として記述する。
普通つけるものとの事。必須が正解。
<!-- -->
を「タグ」呼ばはりしてゐるが、コメントはsgml宣言であり、タグではない。<IMG SRC="title.gif" ALT="タイトル">、と書いてゐるのは正しい。しかし、
そんなに沢山の属性使ってたら日が暮れますよ(^ ^;)、等と安易に書いてゐる。widthとheight位は教へて良い筈だ。
スラッシュで閉じなくても良いです。しかし、XHTML 1.0以降は終了タグが必須です。または、
<img src=... />
と書きます。このタグではさまれた文字をリンクボタンとします、と云ふ解説は不適切ではないか。
このタグは非常に便利です。ほとんどこれでページを作ります、と書いてゐる。しかし、私はfontを使ひませんし、使はない方が樂です。
このタグは、言ってしまえば「オマケ」ですね、と言ふのは、何なのだらうなあ。この手の見榮えを規定する「物理タグ」は面白がつて使ふべきものではないと思ふ。
文字の改行を制御する物ではありません。
<p>〜</p>
で、段落(Paragraph)を意味する。上下にマージンが出来ます。閉じなくて良いです、と云ふ解説は大嘘。閉ぢなくて良い場合もあるだけ。
このタグでは、大きさを指定しますが、強制的に改行されます──大きさは決つてゐません。ブロック要素なので、前後で改行されるのは當り前です。
1〜7の数字を入れましょう。1が最大で7が最小です・ちょっとややこしいですね──fontのsize屬性とわざと混同して、困つて見せるのは止めて貰ひたい。そもそも、h?の方が、fontより前から存在する、由緒正しい要素である。それに、<h7>なるタグはHTMLに存在しない。
このタグははっきり言って「つかう必要無いでしょう」、なる説明。この要素を使ひこなせないからと言つて、
つかう必要無い、と決めつけるのは止めて貰へないか。CSS關係者はdivを必要としてゐる。
このタグは書かれた文章そのまま表示されます。改行などをいれなくともいいです。なる説明。改行がそのまま表示に反映されるのがpre。ちなみにこの説明、日本語の文章としても變だ。
このタグは実に面白いです。その反面、実に難しく長いです。と云ふコメントを附けて、延々屬性の解説を附す。blinkもmarqueeも「面白い」し「樂しげ〜」だが、それだけのものでしかないので、全うな「HTML入門」で説明する事は禁止。
これは文字の書体を変えるものです。一個一個試しましょう、とある。書體を變へるタグはfont。文字の屬性が皆「書體」なのではない。
表、テーブルタグは意外と使う機会がおおいタグです。しかも結構ややこしいです。
私の場合、さつぱり使ふ機會がありません。ややこしい
のは事實ですけれども。
私のサイトでtableを使つてゐるHTML文書は、多分片手で數へられます(無料レンタルサーヴァが勝手に挿入するバナー廣告には必ずtableが使はれてゐますが。私が書く時にtableを使ふ事は滅多にない、と云ふ話)。
すごくややこしいのでちゃんと覚えましょう。このタグは、属性はありませんが、いくつものタグを組み合わせる事によって完成される事が出来ます。
table、tr、tdには全て、屬性があります。
- TR
- セルを作ります。要するに、縦にもう一個くっつける感じですね。
Table Row──表の行です。セルを作りはしません。
テーブルタグには属性もあります。属性を紹介しましょう
このタグは、属性はありませんが
、と言つた舌の根も乾かぬうちに、属性もあります
、と言出す。
これで大体出来ます。もっと難しいのを作りたいときは、講習に行ってください。
tableは、適當なツールで作成する方が簡單です。
あんまり使用頻度の少ないタグですね。せつめいも簡単にすませましょう。
私はリストを愛用してゐます。
以下の解説は、簡単
と云ふよりは好い加減です。
- ul
- 記号つきのリストになります。
- ol
- 数字つきのリストになります。
- dl
- 文字(ユーザ指定)つきのリストになります。
順に「順不同リスト(箇条書き)」「順序つきリスト」「定義リスト」。
と書いてゐる。NOFRAME
noframes
が正解。
<FRAMESET COLS="30%,70%">
<NOFRAME>あなたのブラウザはフレームに対応していません。</NOFRAME>
<FRAME SRC="nemu.html" NAME="nemu" SCROLLING="auto" NORESIZE>
<FRAME SRC="top.html" NAME="index" SCROLLING="auto" NORESIZE>
</FRAMESET>
あなたのブラウザはフレームに対応していません
、なる無意味且つ閲覽者を小馬鹿にした失敬千萬な文句を書込む位ならば、何も書かない方がまだ増し。少くともネットワークに掛かる負荷が(ほんの僅かとはいへ)減る。
ここにも變な「テクニック」が……。
iframeの解説。
サンプル文書に、あなたのブラウザではこの機能はご覧になれませんIE3.0以上でご覧下さい
、なる非道い記述があるのも氣になる。この手の失敬なメッセージを書くのはやめるやうに。
別にビックリ
する程のものでもない「テクニック」。そもそもmarqueeを使ふ事自體、間違つてゐる。
なんとテーブルだけで本みたいな事をすることが出来ます。
見榮えの爲にtableを使ふのは禁止。
役に立つ「テクニック」はこれだけ。
フレームをクリアして文書をロードするやうにしてしまつては、メニュー畫面でフレームを切つてゐる意味がない。開かれたページでも、無意味極まるスタイルシートの使ひ方がなされてゐる。
center要素を使つておいて、HTML 4.0 Strictを宣言するHPBも困つたものですが。
しかもJavaScriptで次のページに飛ばすし。最新技術
の無駄遣ひ、と云つた印象。最新技術
を使つてウェブを不便にしてどうするのだらう。「樂しげ〜」ならば許されるか。
これからはDynamicHTMLとStyleSheetのじだいさ〜!
なる文字列を表示しておいて、html講座の方があれかい。
DynamicHTMLとは、Webサイトに命を吹き込む事の出きる機能です。 今現在では、InternetExplorer4 & 5(以下IE)とNetscapeNavigetor4(以下NN)です。 今までのHTMLでは出来なかった、動く文字。これらはいままで画像やJAVAなどでしか出来ませんでした。しかも、それらを作るには専用ソフトが必要だったり、作るのがとても難しいなどの厳しい条件必要でした。しかし、DynamicHTMLはHTMLにソースを記述するだけで簡単に表現できます。
日本語の文章として變ですね。そもそもDHTMLはJavaやActiveXやJavaScriptやFlashを用ゐた「ホームページ一般」を指すのであつて、HTMLにソースを記述するだけで簡単に表現でき
るものだけを特に指すものではないと思ひますが。
と云ふか、JavaScript Stylesheetの存在を認めてゐる時點で、不可(偏見が入つてゐます)。
うお〜とんでる〜すげ〜たのし〜
……たのし〜
ですか。
かう云ふ「テクニック」は、飽きられるのも早いですよ。
CSSをまともに解釋するブラウザ及びCSS非對應ブラウザで見ると情けなくも下らない表示にしかならないので、この手のHTML文書を絶對に書いてはいけません。CSSの理念を(と云ふ事は即ちHTMLの理念を)理解してゐれば、平氣でかう云ふ出たら目をやる事は出來なくなります。無智は恐ろしいと言はざるを得ません。