- 制作者(webmaster)
- 野嵜健秀(Takehide Nozaki)
- 初出
- 「闇黒日記」平成二十二年十月十九日
- 公開
- 2010-11-01
- 改訂
- 2010-11-06
- 參考文獻
- 荻窪圭・牟田拓『'93前期版 よいパソコン 悪いパソコン』(JICC出版局)
1990年代のPCショップ
ショップ
T-ZONE
- 1992年末〜1993年初頭頃の秋葉原にはT-ZONEが3店舗あつた。T-ZONE本店は現在(2010年)ツクモeX.になつてゐる。
- IBM PCの販賣で有名だつたT-ZONEがオープンさせたアウトレットショップ・T-ZONEアウトレット アクセス。ちらし裏面には販賣中のIBM製品――PS/V、PS/55やWindows 3.1Jのアウトレットプライスが載つてゐる。
LAOX
- 秋葉原最大のPCショップだつたのがLAOXザ・コンピュータ館。90年代中頃まで、1階は書籍フロアで、2階以上がPC本體や周邊機器、或はアプリケーションのフロアとなつてゐた。6階はイベントフロアで、新製品の展示會や特別フェアが度々實施された。LAOXは日本各地に支店を出したが、90年代には家電店のみならずPC專門のコンピュータ館を澤山出店した。
αランド
- 1990年代に存在した大塚商会系のショップがαランド。元々法人向のショップだつたからビジネスアプリを中心に販賣してゐたが、ホビー系のアプリケーションも幅廣く扱つてゐた。畫像はαランド厚木店閉店の御知せの葉書。αランドは2003年に全店閉店してゐる。
マハーポーシャ
- 激安ショップ・マハーポーシャのちらし。マハーポーシャはオウム真理教が經營してゐたDOS/Vショップ。信者が無償で製造を行ふ事で人件費を節約し、低價格を實現してゐた。マニアの集るオウムが作るPCと云ふ事で、性能は可なり高かつた。ただ、Windows 3.0時代に販賣されたマハーポーシャのPCは、Windows 3.1の動作に問題を生じたやうだ。秋葉原周邊では店員が被り物を被り、大聲で店名を叫びながらビラを配り、名物となつてゐた。
グレイスフル
- PCショップ・グレイスフルのちらし。マハーポーシャはオウム事件で消滅したが、オウムはグレイスフルと名乘つて再び秋葉原にショップを構へた。幾許もなく消滅した樣だ。
雜誌
- TAKERUはブラザー工業が運營してゐたソフトウェアの自動販賣システム。畫像はその販促雜誌。PC-98用のゲームが多く、X68000用のアプリケーション等もあつた。DOS/V用・Windows用のアプリケーションは非常に少かつた。