ISOは任意団体であり、その規格にも法的な強制力や拘束力はありません。当然、ISO/IEC 15445:2000(ISO-HTML)に強制力や拘束力はありません。
また、この規格に準拠した文書や、その文書によって構成されたサイトを、企業・団体・機関が認証することもありません。この点では、ISO9000シリーズ(「品質管理及び品質保証のためのシステム」)やISO14000シリーズ(「環境マネジメントシステム」)等と異ります。
審査登録機関(認証機関)によってクオリティが保証されるISO9000シリーズ等と、ISO/IEC 15445:2000とは異る性質のものです。
HTML文書の場合、そのソースは誰でも参照可能です。仕様書は公開され、誰でも閲覧できます。認証のための確認作業がなされなくとも、HTML文書がISO/IEC 15445:2000準拠であるかどうかは、機械的に判定可能です。
罰則規定もありません。規格に適合しない文書をISO/IEC 15445:2000準拠であると称して公開しても、ISOやその他の機関が誤りを指摘したり、文書型宣言の削除を要請したり、制作者の責任を追及したりする事は、ありません。ただ、詐称しても、すぐにわかりますから、利益はありません。